
庫裏及び附廊下【重文】
玄関【重文】
妙心寺について
妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山です。開基を花園法皇、開山を関山慧玄として南北朝時代に創建されました。中世の動乱期には一時中絶を見ましたが、その後再興され、近世には大きく繁栄しました。
伽藍として三門・仏殿・法堂・大方丈をはじめとする数々の歴史的建造物を擁し、さらにその周囲には数多くの塔頭が建ち並び、比類なき一大寺院群を形成しています。
庫裏及び附廊下について
庫裏は桁行25.8メートル、梁間17.9メートルの規模を持ち、廊下を附属させます。承応3年(1654)に開山三百年の遠忌事業の一環として建立されました。
禅宗本山寺院の庫裏としてふさわしい規模と意匠を備え、日常・非日常を問わず活発に利用されてきました。
建物は切妻造、妻入、こけら葺で、屋根の西流れには二つの煙出しを設けています。
玄関について
玄関は桁行5間、梁間1間、唐破風造、檜皮葺の建物で、大方丈の玄関としてその南西に接続します。庫裏と同様、開山三百年の遠忌事業の一環として、明暦2年(1656)に建立されました。
大方丈と一連となって禅宗本山寺院の主要伽藍を成し、現在修理中の大徳寺の玄関と並び、当代を代表する本山方丈建築の一つです。


|修理の内容
庫裏は平成9年の半解体修理以降27年が経過し、こけら葺屋根に各所で雨漏りが発生していたため、昨年より屋根葺替修理を実施しています。耐震診断の結果、必要となった耐震補強工事を実施し、傷みの著しかった野垂木等の小屋・軒の繕いを完了して、現在はこけらの葺直しを行っています。
玄関は昭和28年の屋根葺替修理以降、大きな修理を受けておらず、檜皮葺屋根には各所で雨漏りが発生していました。このため、屋根葺替と部分修理を実施して、併せて耐震診断の結果、必要となった耐震補強工事を行います。


