一乗寺山城跡

織田信長と朝倉氏が争った「志賀御陣」において、朝倉氏が京都を見下ろす山上に築いた城館です

住所:京都市左京区一乗寺城・坂端・風呂ヶ谷・掛橋ほか

位置:京都府遺跡マップ
標高:430m 比高:290m

概要:比叡山系から西へ伸びる尾根上に位置しています。城跡が位置している尾根上には、比叡山を東西に抜け、山城国と近江国を結んでいる白鳥越が通っています。城域は、中央の鞍部で南北に2分して捉えることができます。畝状竪堀と折れをもつ土塁、外枡形状を呈する虎口が存在しているのが特徴的です。

 畝状竪堀の形態が、朝倉氏の本拠である一乗谷城跡との類似が指摘されています。また、外枡形状虎口が朝倉氏関連の城館に多く見られることも、朝倉氏の築城技術の特徴とされています。これらの特徴から、元亀年間の「志賀御陣」における朝倉方勢力の拠点の1つと評価されています。
 当城跡は、文献史料は明確でないものの、遺構の状況から朝倉氏の築城と考えられ、「志賀御陣」の様相を物語る重要な城跡です。

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