井手城跡

小規模ながら、同時代史料に地図付きで記載されている貴重な城館です

住所:井手町井手株山

位置:京都府遺跡マップ
標高:160m 比高:90m

概要:山吹山から西へ派生した丘陵上に位置し、北麓は玉川が流れています。城跡は、丘陵端頂部を利用して築かれた最高所の曲輪を中心に西側斜面に向かって広がっており、北東側斜面は急崖になっています。

 文献史料では、『大乗院社寺雑事記』文明17年(1485)10月19日条に「井手別所寺ノ城」とあり、添図には「ヰテ」集落と別に「ヰテ城」の記載があります。『厳助往年記』には天文14年(1541)5月6日に上野源五郎が当城を落としたとあります。また、『細川両家記』には永禄11年(1568)に織田信長方に攻撃されたことが記されています。

 当城跡は、小規模な城館ではあるものの、同時代史料に記録の残る重要な城館です。

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