中尾城跡

将軍足利義晴が築き、鉄砲対策を施したことが文献でわかる最古の城跡です

住所:京都市左京区一乗寺大谷ほか

位置:京都府遺跡マップ
標高:280m 比高:180m

概要:慈照寺銀閣の東側の丘陵上に位置します。城跡は、丘陵の山頂部に展開する曲輪群と、西側に派生する尾根上に位置する曲輪群に分かれています。両曲輪群の中間には土塁が確認できることから、両者は一体となって機能していたと考えられます。また、山頂の曲輪群の北方の尾根上にも堀切があることから、城域がこの堀切まで広がっていたことがわかります。

 文献史料からは、三好長慶との戦いの中で足利義晴によって天文18年(1549)に築城されたことが『穴太記』に記載されています。また、「尾さきをば三重に堀切て、二重に壁を付て其間に石を入たり」との記述もあり、防御施設に鉄砲対策を施したことが文献でわかる最古の事例として重要な城跡です。

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