宇津城跡

明智光秀の攻撃を受けて落城し、その後光秀が改修した城館です


住所:京都市右京区京北下宇津町

位置:京都府遺跡マップ
標高:355m 比高:230m

概要:桂川の右岸に広がる丘陵上に位置し、城跡からは宇津地域を一望できます。城跡の特徴は、石垣が存在する点にあります。郭Ⅰ南辺の石垣は、郭Ⅱへの通路の側面に位置しており、通路を意識して築かれていると考えられます。また、郭Ⅱの南辺に一部みられる石材も石垣を構成していた可能性があります。石垣の存在は、城跡が戦国時代の後半に用いられていたことを示しています。

当城跡の城主は宇津氏とされており、『市原文書』によると、宇津氏は当城跡を拠点として宇津頼夏・頼高・頼重の3代にわたって山国・弓削・細川・世木庄へと勢力を広めたとあります。『信長公記』には、明智光秀の攻撃を受けて宇津城が落城し、宇津氏が滅亡したことが記されています。また、石垣は、宇津氏滅亡後に明智光秀によって改修されたとする説もあります。
 当城跡は、在地領主宇津氏の城であることが文献でも明らかで、明智光秀の丹波攻略の様相を示す重要な城跡です。

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