亀山城跡

明智光秀が築き、後に天下普請で完成した、丹波地域を代表する城館の一つです

亀山城跡全体図

亀山城跡中心部復元図

住所:亀岡市荒塚町・古世町ほか

位置:京都府遺跡マップ
標高:115m 比高:15m

概要:桂川右岸の平野にある独立丘陵上に位置し、丘陵上に城館の中心部分を設け、南側に城下町を配しています。

 最高所の本丸は、周囲を多門櫓で囲み、中央から北東よりに天守を設け、天守の西側に本丸御殿を配します。中心部の曲輪の周囲には内掘が巡り、南側には中堀で囲まれた三ノ丸が接続します。三ノ丸の周囲は、北側を除く3方に城下町を設け、城下町の周囲には惣構を巡らします。なお、惣構の一部は亀岡市指定史跡となっています。

当城跡は、明智光秀によって築城されたことが『小畠文書』などの同時代史料からも明らかです。明智光秀の築城以降も順次整備が続けられ、徐々に近世城郭としての姿を整えていきました。最大規模の整備が行われたのは、岡部長盛による慶長14年(1609)からの工事で、五重の天守をはじめとした諸施設が天下普請によって整えられました。当城跡は、本丸をはじめとする中心部は後世の改変が進んでいますが、城下町は近世以降の街並みがよく残り、惣構も用水路となって形状を伝え、一部には堀と土塁が残存しています。丹波地域の要地の一つとして重要な城館です。

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