神尾山城跡

南桑田郡で最大規模の城跡で、寺院が城郭化した事例として貴重な城館です

住所:亀岡市宮前町・東本梅町

位置:京都府遺跡マップ
標高:440m 比高:240m

概要 半国山から北東へ派生する丘陵上に位置し、山岳寺院の金輪寺に隣接しています。
 当城跡は、堀切以北の遺構群と堀切以南及び東斜面の遺構群で大きく分けられ、明瞭な土塁や切岸などの防御施設のある堀切以北が城跡の中心的な部分であると評価できます。特に曲輪Ⅴの西辺出入口と郭Ⅴ南東側は、石積みを用いた厳重な防御施設となっています。当城跡は文献史料に多く記載さており、細川高国や細川晴元が当城を用いています。また、天正年間に明智光秀が多紀郡八上城攻めの中継地として使用した「本目の城」が当城に比定されています。
 当城跡は、遺構の残存状況も良好で、城跡としての規模も南桑田郡で最大規模です。さらに、城跡と寺院が近接し、寺院が城郭化した事例としても貴重な事例です。

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