栗(一尾ヶ)城跡

畝状竪堀・横堀・竪土塁を駆使する、何鹿郡内屈指の複雑な縄張りをもつ城館です

住所:綾部市栗町城山

位置:京都府遺跡マップ
標高:134m 比高:90m
概要:由良川右岸に広がる丘陵頂部に位置します。当城跡の特色は、尾根上の曲輪群と山麓の曲輪群が竪堀でつながる点にあります。山麓の曲輪群は居館としての機能が想定でき、居館部分と尾根上の曲輪群が一体化した城館と評価できます。
 地元伝承では、城主は大槻民部丞あるいは大槻佐渡守と伝えられています。また『東栗村城山軍記』には、永禄3年(1560)に若狭高浜の逸見駿河守の攻撃を撃退したと記載があります。
 当城跡は何鹿郡内でも大規模で複雑な縄張りをもつ城館であり、城跡の時期は畝状竪堀・横堀・竪土塁などを用いた構造から、戦国時代でも後半と考えられます。

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