中山城跡

若狭武田氏の侵攻まで一色氏の城館として機能した、由良川沿いに展開する大規模な城館です

住所:舞鶴市中山一ノ丸ほか

位置:京都府遺跡マップ
標高:65m 比高65m

概要:由良川河口部の東岸、南北に延びる独立丘陵の稜線上に立地しており、丘陵の西側には由良川が流れています。城跡は、丘陵全体を城域としており、稜線上に複数の堀切で分けられた曲輪を連続して配置しています。最南端の曲輪は、府道拡幅工事に伴い発掘調査が実施されています。発掘調査では、多量の出土遺物や5棟の掘立柱建物跡などが検出されています。発掘調査の結果として、京都系土師器の存在から一色氏関連の城館と想定されています。
 『嶽家文書』には、一色左京太夫を城主と記載しています。隣接する水間村での合戦記事が天文7年( 1538)12月16日の「武田宗勝感状」(『白井家文書』)にあるため、若狭武田氏の侵攻までは一色氏方の城館として機能していた可能性が高いといえます。

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