溝尻(矢野山)城跡

溝尻支城跡や堂奥城跡と一体となって機能した、加佐郡最大級の城館です

住所:舞鶴市溝尻鎌倉・堂奥宮谷ほか

位置:京都府遺跡マップ
標高:200m 比高:185m

概要:東舞鶴市街地を北流する祖母谷川中流、堂ノ奥集落の北の山頂部に位置し、白鳥峠方面や東舞鶴湾に展望が開けます。山頂部から派生する尾根上に曲輪と堀切が連続する、加佐郡域で最大級の城館です。
 加佐郡域には若狭武田氏の支配下に入っていたためか、『丹後国御檀家帳』には加佐郡域の記述がありません。『嶽家文書』には矢野氏、桜井氏が城主との記載があり、他の近世地誌類では矢野備後守あるいは矢野満俊(矢野藤平)が城主とされています。
 当城跡の南側尾根上には溝尻支城跡や堂奥城跡があり、一体となって機能していたと考えられます。また、周辺を含めた加佐郡域には小規模で畝状竪堀を多用する城跡が集中して存在しており、戦国時代末にこれらの城跡が一斉に築城される要因があったことがわかり、注目できます。

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