新治城跡

畝状竪堀をもつ西曲輪群と切岸を防御の主体とする東曲輪群が特徴的な城館です

住所:京丹後市峰山町新治目谷・蔵之谷

位置:京都府遺跡マップ
標高:76m 比高:36m

概要:鱒留川の北側丘陵の尾根上に位置します。城跡は、東西の尾根に分かれて存在しており、丘陵の頂部には遺構が確認できません。東側の曲輪群は、比高差の大きな切岸を防御の主体としており、規模の大きな2つの曲輪の周囲を竪堀で区画された曲輪が取り巻いています。西側の曲輪群は、中心部が自然地形に近い傾斜した曲輪で、東側に畝状竪堀を設けています。
 『丹後国御檀家帳』には「城主」として「御一家」の新治殿をあげています。『丹後国御檀家帳』の記載からは、新治殿が石川氏と血縁関係があったことが分かります。また、近世地誌類には、加納下総をはじめとする複数の城主名をあげています。
 当城跡は、西の曲輪群が畝状竪堀をもち、曲輪内部の整形が不十分なことから、戦国時代末に機能していたことが分かります。構造の異なる曲輪群が、どちらも良好に残る点が特筆できます。

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