五箇城跡

丹後地域で最大規模の城館で、保存状況や縄張り構造からも丹後地域を代表する重要な城館です

五箇城跡全体図

五箇城跡(南曲輪群)

住所:京丹後市峰山町五箇船岡・岸替・久次梨ノ木谷

位置:京都府遺跡マップ
標高:140m 比高:90m

概要:五箇集落の西側、久次集落との間に延びる丘陵上に位置します。当城跡の位置する鱒留川流域は、中郡盆地から久美浜湾へと抜ける交通の要衝にあたります。城跡の遺構は丘陵全体に及んでおり、その規模は八幡山城跡と並んで丹後地域で最大規模を誇ります。城跡は、切岸と曲輪の比高差を防御の中心とする中心部の曲輪群と、堀切を防御の中心とする南端の曲輪群で構造に違いがあります。この差異は、曲輪群の時間差を表しており、畝状竪堀をもつ南端の曲輪群がより新しく構築されたといえます。『丹後国御檀家帳』には、国の御奉行である石川氏の子息、石川小太郎殿が城主と記載されています。石川小太郎は、石川氏の中でも「惣領殿」と記載されている点が注目できます。また『縁城寺年代記』には「大谷、新藤五箇城討取」との記事もあります。当城跡は、丹後地域最大規模の城館で、保存状況や縄張り構造からみても丹後地域を代表する重要な城館です。

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