三重城跡

『御檀家帳』に「大なる城主」成吉孫次郎・榎並殿とならんで、「城主」成吉氏の記載もある城館です

住所:京丹後市大宮町三重西外・三坂谷

位置:京都府遺跡マップ
標高:160m 比高80m

概要:三重集落の西側に広がる丘陵上から派生した尾根上に位置します。三重集落は、竹野川が三重谷から中郡の平地へと向かう場所にあたります。城跡は、西側尾根上に二重の堀切を設け、東側の尾根全体を城域としています。

 『丹後国御檀家帳』には、「大なる城主」として成吉孫次郎、榎並殿の2者が記載されています。また、「城主」として成吉新左衛門尉も記載されています。三重周辺には三重城支城跡や三重大内城跡も存在しますが、遺構の規模からみて当城跡が『丹後国御檀家帳』記載の城跡と考えられます。ただし、「大なる城主」が併記されている事例は本例のみてあり、三重の他の城跡が成吉氏、榎並氏それぞれに所属していた可能性はあります。

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