成願寺城跡

『御檀家帳』には三河国より入国した一宮殿である一色九郎が城主との記載のある城館です

住所:京丹後市丹後町成願寺
位置:京都府遺跡マップ

標高:75m 比高:60m

概要:竹野川下流域右岸、竹野川の形成する谷部の狭隘部に面した丘陵頂部に位置します。
 城跡は、南側の尾根上に堀切を設け、堀切の北側の尾根上を城域としています。当城跡の特徴は、堀切の深さが浅いのに対して、曲輪の切岸が急傾斜で曲輪間の比高差が大きい点にあります。
 『丹後国御檀家帳』の記載からは、当城には三河国より入国した一宮殿、つまり一色九郎が入っていたことがわかります。近世地誌類の『丹後州宮津府志』、『丹哥府志』、『丹後旧事記』、『一色軍記』には星野周防守が城主であるとの記載があります。
 当城跡は、今熊野城跡や石川城跡と比べて曲輪構成が単純で城域も小規模です。これは、一色氏の本城である今熊野城跡や石川城跡に比べて、傍流の一色氏の居城であるためと考えることができます。

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