石川城跡

『御檀家帳』に石川氏の推す一色氏当主がいたとの記載のある城館です

住所:与謝野町石川舛方・姫路谷

位置:京都府遺跡マップ
標高:135m 比高125m

概要:石川集落の北東側に接する丘陵上に位置します。石川集落から野田川を挟んだ対岸には竹野川流域へと繋がる水戸谷があります。城跡は、東西に延びる丘陵の東側に堀切を設け、西側の丘陵全体を城域とします。当城跡の特徴は、東西曲輪群の間に自然地形が存在し、それぞれの曲輪群の独立性が高い点にあります。西側の曲輪群の北側斜面には畝状竪堀が存在することから、当城跡が戦国時代末まで城跡が機能していたことがわかります。
 『丹後国御檀家帳』によると、当城には府中の一色氏当主とは別に石川氏の推す一色氏当主がいました。また伊賀栗軒が「大なる城主」と認識されており、城の維持主体が複数いたことがわかります。当城跡の構造が2つの独立性の高い曲輪群となっている点との共通性が注目できます。なお、『丹後国御檀家帳』に記載の石川氏に擁立された一色氏は、一色義清とされています。
 本城跡は、一色氏の本城のひとつであることが文献からわかり、遺構の保存状況も良好で重要な城館です。

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