特別支援教育体制推進事業による通級指導教室担当者等研修会(平成19年7月17日)
   感想及び特別支援教育体制への期待、課題等より
 
(幼稚園)
・今の幼児の姿が、学齢・成人になってから抱える問題まで知ることができて良かった。

・具体的な講義内容で、現在担任している子どもたちの事を思い浮かべながら聴けた。子どもの気持ちを理解し、生活しやすいように日々の園生活の中でちょっとした工夫を見つけて実行していきたい。

・担任のちょっとした工夫をたくさん作っていき、困り感のないようにしたい。

・幼児期に保護者への伝え方、保護者への支援の仕方に難しさを感じる。
 
(小学校)
・様々な分野からの参加があり、特別支援教育への期待の高まりや実践の積み上げを感じた。

・ロールプレーイングと竹田先生の解説で内容がよくわかった。特に良いかかわりについては、日常の普段の様々な場面で、どの教師も理解しておくべき大切なポイントであり、障害をよ  く理解してかかわる必要性を実感した。

・「これくらい」「あたりまえに」などのあいまいなとらえ方、表現の仕方が日々の中で多いことに改めて気づかされた。誰に対しても「わかりやすい」指導のありかたを考え、工夫し、実践しなければならないと思った。

・以前よりも学校に求められることも増えて業務はふくらんでおり、十分なコーディネーターの役割を果たすことが困難。日々の校内の事務分掌等で十分動ききれていないのが課題。

・課題を「相談チーム」等に相談をすることは大切であるが、担任として出来ること、学校として出来ることを考えることが何より大切ととらえている。

・通常学級の担任との連携に力を入れていく必要を感じます。校内研修において具体的で適切な対応例を学ぶ必要があると思います。

・通常の学級で支援が必要な児童が多いことを考えると、通常の学級の先生方の条件整備を改善することが大切。

・小・中の連携がうまくできない実態がある。連絡会で重点的に情報を出してもほとんど生かされていない等、小学校と中学校の体制の在り方の違いかとの思いを何年か経験している。体制づくりは人的な配置だけでは現実進まないと思った。管理職の先生の意識によってずいぶん違うことも感じます。

・児童理解や発達障害への気付きの校内研修を行い、特別支援教育を人任せにしない実践力を  つけることが課題。

・まず自分のクラスで実践し、同時並行で各教師に伝達していくことが大切と考えている。よき理解者を周りに育てることが体制が進んでいく原動力かと思っている。
(中学校)
・関わっている生徒にあてはまることがたくさんあり、「やってはいけないこと」の整理が必要と思った。

・校内研修として取り組みたい内容であった。

・中学校は自校での通級、取り出しでさえ非常に抵抗が強く、担当の努力のみではうまくいかない。思春期の生徒の気持ちに配慮した特別支援の在り方を考えていかなければならない。

・思春期特有の反発などもあり、本当に支援が必要な生徒の通級が実現しにくい。学校以外の仕組みも必要と考える。

・中学校で推進し、支援するには通常の学級全体への働きかけにより進める一面も必要と思っている。(特別なことではなく、どの子にもわかりやすい工夫とのスタンスで)

・支援をしている生徒の評価をどうするか。中学校の場合、取り出しや個別指導したことが教科の評価に反映されにくい。

・通級においては自立活動を主とし、必要に応じ教科補充ということになっているが、中学校では個別の取り出しをした時点で一斉指導に伴う困難の大部分は解消されるように思われ、教科補充中心になりがちである。通級指導教室の在り方を教材開発支援のようにした方が裾野の広い支援になると思う。
 
(高等学校)
・もっと小・中学校との連携が必要だと痛感しました。

・勤務校に発達障害の生徒が在籍しており、現実の裏付けとして研修できて有意義だった。

・高校における特別支援教育はソフト面、ハード面、まだまだ課題があります。小・中学校を通して障害についての理解を避けてきた本人(保護者)への支援はさらに難しく、しかも社会へ出発する最後の教育の場であることが多く、課題は山積みです。

・「高校生の段階で個々まで言わないとだめなのか。」「ていねいに特別扱いになることで…評価はどうするのか。」など同僚の教師への理解をどう進めるかが難しい。

・校種ごとの交流の場もあるとうれしいです。学習会・研修会の情報なども流して欲しい。

・全日制普通課程という枠組みを崩さずに特別支援教育をどう進めるかが課題。
 
(特別支援学校)
・実演はわかりやすく、自分が普段よく使っている言葉が出てきて、はっとすることがありました。改善していきたいです。

・高校における難聴生徒への情報保障と学習支援の必要性が検討課題。

・特別支援が特別なものでなく、子どもの学び方を知り指導工夫することは学習指導の力量を上げていくことに繋がるとの見通しを、全教員に如何にして持ってもらうかが課題。

(行政)

・ロールプレーイングの手法は理解を深めると、再認識した。

・通常の学級における特別な支援が必要な子どもたちへの支援を、具体的に共通理解する場の設定を考えたい。

・実演では心が痛くなるような思い当たる場面もありました。今後の子どもの理解・指導に役立たせたいです。 
(保護者・一般)
・中学校に通級指導教室ができましたが、学校の中にあるため他校の子どもは行きにくいと思います。別の場所にあると他校の生徒や親も相談に行きやすい。 

・今お話されていることが、一刻も早くどこの学校でも行われるよう期待してやみません。形だけ、計画だけではなく早く体系化し、十分に一人一人に合った教育を受けさせて欲しい。子どもにとってたった一度の人生、後悔したくありません。

・こんなにたくさんの人に支えられていたのだという事実に驚きました。悩んでいたのは私だけではなかったと心強く感じました。明るく前向きに子育てしていきたいです。

・1日も早く子ども本人が自分自身をコントロールできるようになって欲しい。又このような障害を知らない方が多いため、なかなか受け入れてもらえないので、もっと広く推進して欲しい。

    戻る      このページの先頭に戻る