学校生活

 

 2学期も終業式の日を迎え、いよいよ冬休みに入っていきます。今年の科学部は、1・2年生だけで10人以上いるという、ここ数年では最大規模の大所帯となり、マンパワーを生かした活動ができたと思います。特に、3年分以上あったセンサーカメラ調査のデータを集計・解析し、考察して研究発表まで持っていけたのは、大人数で分担して作業できたことが大きいのではないでしょうか。

 さて、2学期最後の活動では、センサーカメラのデータ回収をしました。前回の回収から1週間しか経っていないので、撮影数はそこまで多くありませんでしたが、今回は雄ジカの撮影が非常に多かったです。学校林ではニホンジカが最も撮影されるわけですが、雄と雌を比べると、雌の方が撮影数が多いです。これは主に、雌は集団で行動することが多く、雄は単独で行動することが多いという性質による影響だと思われます。しかし、今回撮影されたニホンジカは、そのほとんどが雄ジカでした。

 雄ジカは角をもっているわけですが、この角には個体差があるので、角を見れば、簡単な個体識別ができます。今回、雄ジカがたくさん撮影されたことで、学校林には少なくとも4頭の雄ジカが来ていることが分かりました。この狭い範囲の学校林に、たった1週間で4頭もの雄が来ているとは少し驚きです。

 雄ジカの角は春先に落ちて、また新しい角が生えてきます。これだけの雄ジカが来ているのなら、来年の春は1頭くらい学校林の中で角を落としてくれると嬉しいですね。