学校生活

 

 12月に入り、冬のシーズンが本格的に始まったような気がしますね。しかし、2学期期末考査の期間に入る前(11月中旬)に回収したセンサーカメラのデータは、まだまだ秋真っ盛りといった感じで、多くの動物が姿を見せていました。

 今回も、タヌキ、アナグマ、ハクビシン、アライグマが撮影されていました。これらの動物は見た目が少し似ていることもあり、外来生物のパンフレットなどでは、見分け方が紹介されていることが多いように思います。ただし、この中で外来生物にあたるのはアライグマだけです。アライグマは北米からやってきた動物で、近年農作物などに大きな被害を出していることは有名ですよね。タヌキとアナグマは日本の在来生物(元から日本にいた生物)ですが、実はハクビシンについては、ちょっと微妙な立場だったりします。

 ハクビシンという動物はどうも、元々は日本列島には生息していなくて、大陸の方からやってきたらしいのです。ただし、日本に入ってきた時期がよく分かっていなくて、江戸時代とか明治時代ぐらいではないかと言われています。そういう状況もあって、環境省としてはハクビシンを外来生物として扱っていません。しかし、同じグループの動物の化石が日本で見つかっていないことから、昔から日本にいたわけではないことだけは確かなようです。

 ハクビシンは近年、京都府で増加傾向にあるようで、農作物を荒らしたり、家屋に侵入したり、色々と悪さをしています。学校林でも撮影数が増えていますし、今後が気になる動物ですね。


 12月3日の京都新聞に、莵道高校科学部を取材した記事が載っています。学校林のセンサーカメラ調査についての記事です。機会があればご覧ください。