学校生活

 

 莵道高校の学校林では、現在までに14種の哺乳類がセンサーカメラ調査により確認されています。その中には、キツネやニホンザルのように、ほとんど撮影されない動物もいれば、以前は普通に撮影されていたのに、最近は撮影されなくなった動物もいます。

 そんな、最近撮影されなくなった動物がイノシシとタヌキです。イノシシは2020年12月、タヌキは2021年1月を最後に、まったく撮影されなくなりました。そんなイノシシとタヌキが、久しぶりに撮影されたのです!これは非常に嬉しい結果でした。

 イノシシが撮影されなくなった理由は分かっています。実は近年、野生のイノシシの間では「豚熱」という病気が流行っており、これにより数を減らしています。以前、山城広域振興局の方にお話を聞く機会があったのですが、どうも昨年の冬頃に、宇治地区のイノシシは豚熱でほぼ全滅したらしいのです。というわけで、学校林でも姿を見なくなったイノシシですが、今回久しぶりに撮影されたということは、他の地域から新しく入ってきたということでしょうか。そうなると、今後少しずつイノシシの数は回復していくと思いますが、その先駆けが撮影されたのかも知れませんね。

 タヌキについては、どうして撮影されなくなったのかよく分かりません。単純にタヌキの数が減っているのか、それとも学校林に魅力がなくなって来なくなったのか、何とも言えないところです。秋になり、また撮影されるようになったことから、学校林が餌場の一つになっていることは確かだと思いますが。

 いずれにせよ、久しぶりのイノシシとタヌキの撮影でした。これからも、ちょくちょく姿を見せるようになって欲しいですね。