学校生活

 

 莵道高校の学校林では、科学部がセンサーカメラ(自動撮影装置)を設置して、出現する動物の調査を行っています。赤外線センサーによりカメラの前を通過した哺乳類や鳥類を自動で撮影し、その種類や日時を記録しています。

 2021年6月25日、設置しているカメラの一つに、ミゾゴイ(Gorsachius goisagi ペリカン目サギ科)という鳥が撮影されました。ミゾゴイは、環境省レッドリストで「絶滅危惧II類」に指定されており、京都府レッドリストでは「絶滅寸前種」に指定されている、いわゆる絶滅危惧種です。里山などの森林に生息しており、京都には夏鳥としてやってくるそうですが、近年は目撃情報がほとんどないようです。

 科学部がこれまでやってきた調査で、宇治の里山には予想以上に多くの動物が生息していることが分かっています。しかし、こうやって絶滅危惧種が確認されたことで、動物の生息地としての里山の重要性を改めて確認できたと思います。

 このように予想もしない動物がいきなり撮影されるのは、センサーカメラ調査の面白いところですね。これからも、学校林の動物を見つめていきたいと思います。