学校生活

 

 GWの期間中に仕掛けていたセンサーカメラですが、天候の関係でなかなか学校林に入れず、先日やっとデータを回収することができました。今回はシカ、ハクビシン、ニホンリスなどお馴染みのメンバーに加え、ネズミやニホンザルなど、なかなか写らない動物の姿もありました。

 ネズミは林内に普通に生息しているようですが、思ったより撮影されません。種類としては多分アカネズミだと思うのですが、センサーカメラでは種類までハッキリと同定することは難しいです。ニホンザルはうしろ姿ですが、撮影されるのは2回目です。莵道周辺での目撃情報は多いのですが、学校林にはあまりやってこないようですね。いずれにせよ、いつもと違う動物が撮影されると、ちょっと嬉しくなりますね。

 また、いつものメンバーについても、今回は少し面白い写真が撮れました。

 まずはハクビシン、しっかりと正面を向いており、特徴である顔の白い模様が見えます。ハクビシンという名前は、顔の中心に白いすじがあるから「白鼻芯」と名付けられたそうですよ。

 ニホンジカは角が伸びてきている途中の雄ジカが何枚か写りました。雄ジカの角は春先になるとポロッと取れて、また新しい角が生えてきます。今の時期の雄ジカは、そんな新しい角が伸びている最中です。新しく生えてくる角は柔らかく、皮膚や血管もあります。夏までにしっかり伸びて、その後、秋くらいから樹木に擦りつけるなどして皮をはがしていき、骨のような角になっていきます。

 単純にどんな動物が写ったのか、というだけでなく、このような動物の生態が分かる写真が撮影されることも、センサーカメラ調査の面白いところだと思います。