学校生活

 

 莵道高校の敷地内には「莵道の森」と呼ばれる学校林があります。歩いて30秒で入れる森があるというのは、他の学校にはない莵道高校の大きな特徴であり、科学部ではこの学校林を舞台にした様々な調査をしています。

 中でも、動物が通過すると自動的に撮影される赤外線センサーカメラを使用した、学校林をどのような動物が利用しているのかという調査は、ここ数年ずっと継続して行っています。

 先日、新入生の体験入部で学校林に入ったとき、ついでにセンサーカメラのデータを回収してきました。シカを中心に、ニホンリス、テン、ハクビシンという最近よく見かけるメンバーが撮影されていました。

 センサーカメラ調査で最も撮影されるのはニホンジカです。近年、シカは全国的に増加しているのですが、学校林の調査でも、開始当初に比べて明らかにシカの撮影数は増えています。

 莵道高校では、学校林の中だけでなく、夜になるとグラウンドや中庭などにもシカがやってきて、足跡を残したり、糞をしたり、花壇を荒らしたりします。ここまでシカと深い関係性がある学校はあまりないので、これも立派な莵道高校の特色であると解釈しています。すごく面白い話ですよね。

 調査で撮影された写真の一部はこうやってホームページで公開しています。「校舎のすぐ近くにこんな動物がいる」という情報を発信していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。