学校生活

 

 令和3年3月19日、終業式を行いました。
 今年度は新型コロナウイルス感染症対策を徹底しつつ、生徒と教員が同じ目的に向かって協力をすることにより授業や行事、部活動などの教育活動を実施し、無事三学期を終えることができました。制約が多い中、地域の皆様に御理解をいただくと共に、保護者の皆様にも御協力をいただきました。感謝申し上げます。

---

中 友明 校長 講話

 4月から二カ月もの臨時休業からはじまり、様々な制約など例年と大きく異なる一年でした。
 「できることを工夫してやる」「今だからこそできることを探し出す」という方針の中で、新たな取り組み方法もたくさん生まれました。しかし、研修旅行とマラソン大会の中止については、大変残念に思っています。突然の変更もありましたが、さすがは莵道生、落ち着いて冷静に状況を判断し対応してくれたと思います。感染症対策に対する皆さんの意識と新たな生活様式への適応能力の高さや先生方、保護者や関係者の支援のおかげで、莵道高校は一度も教育活動を中断することなく継続できました。4月当初の休業による学習の遅れも、最小限になりました。
 3月1日に卒業式を行いました。残念ながら、在校生の参加はできませんでしたが、落ち着いた雰囲気の中にも暖かみのある式を行うことができました。現在も、高い志望への合格を目指し、粘り強く頑張っている卒業生がいます。最後まで、努力を惜しまないその姿勢は、私たちにも勇気を与えてくれます。

 空海の教えである「三密」もよく知られるようになりました。身密、口密、意密の3つです。

 身密:自分の行動を見直し、思いやりの行動をとる。生活習慣も含めて、自分の行動を見直してください。
 口密:自分の行動を見直し、相手を労る言葉を発する。他人を傷つけるような発言をしたり、不用意にSNSに記事を載せたりしていないでしょうか。
 意密:自分の心を観察し、感謝の心を持つ。当たり前だと思っている中に感謝すべきことが無いか見つめ直してください。

 このコロナ禍の中で、様々なことが見直されたり、見つめ直されたりしていると思います。まさに「見つめ直す時代」です。油断するとウイルスは人の心の隙間にも侵入してきます。皆さん、この春休み、他人を思いやり、自分の行動や発言を見直し、自分自身を見つめ直す機会を一度は持ってください。

 来年度の式典や行事では全員が同一の会場に集まれることを期待しています。感染症対策は続けていきましょう。
---