学校生活

 

 学年末考査の期間中、ずっと稼働していたセンサーカメラを回収してきました。センサーカメラによる調査は、カメラさえ設置してしまえば一定期間は放置することができるので、定期考査などで部活動ができないときでも継続した調査ができるのが利点ですね。もっとも、回収に行ったら電池が切れていることもよくありますが。

 今回もニホンジカを中心にリス、テンなどの顔ぶれが撮影されていました。下にテンの写真を2枚のせていますが、是非この2枚を見比べてみてください。毛色が全然違うことが分かると思います。テンは毛色の個体差が非常に大きい動物で、黄色が強いものや茶色が強いものなど多様です。色合いによっては「キテン」や「スステン」と呼ばれたりすることもあるのですが、この違いを見るのもテンの面白さではないかと思います。

 さて、この調査を始めた最初の1年くらいは、ニホンジカ、イノシシ、タヌキの撮影数が多く、この3種が学校林をよく利用している動物なんだろうと考えていました。しかし、この2年程はイノシシ、タヌキの撮影数が減少し、シカばっかり写るという状況になりつつあります。特にタヌキは今年度ほとんど撮影されず、学校林を利用している動物相の変化を強く感じているところです。今後はその原因が何なのか考えていくとともに、タヌキがまた学校林に戻ってくるのかを観察していきたいですね。