学校生活

 

 1学期の話です。ある場所で農作物の害獣として捕獲され、冷凍保存されたオスのアライグマを手に入れました。大きな損傷がないきれいな遺体だったので、ありがたく解剖して、標本として利用させてもらうことにしました。


 ~毛皮の標本作り~

 1.毛皮をきれいに剥ぐ

 2.塩漬けする

 3.そのまま涼しくなるまで冷凍保存

 4.毛皮の内側についている脂肪などを除去

 5.洗剤で洗う

 6.なめし液(ミョウバン液)につける

 7.水気をとって乾燥させる

 8.よく揉んで柔らかくする


 まず、アライグマの外側である毛皮は、ミョウバンなめしで毛皮標本としました。

 毛皮なめしは暑い時期に行うと腐ってしまう可能性があるので、冬になるのを待って始めました。数日かけて、塩漬けにした毛皮の内側にこびりつく脂肪を削ぎ落とし、ミョウバン液につけて防腐処理をしていきます。冬休みの間ずっと乾燥させたあと、バリバリに固まった毛皮を手で揉んで柔らかくしたら完成です。

 部員達にとっては、動物の毛皮を剥ぐことは勿論、それをなめすこともすべて初めての体験です。みんな興味津々といった感じで作業を進めていました。


 そして今、アライグマの中身を骨格標本にするべく奮闘中です。まだ四肢の一つを骨にしただけなので先は長そうですが、全身骨格標本の完成を目指して頑張っています。