学校生活

 

 現在、学校林内には科学部が設置したセンサーカメラが複数台存在しているわけですが、その内の1台はこの時期、人工林の水場(ヌタ場・水たまり)の前に設置しています。

 莵道高校の学校林には大きく二次林(雑木林)と人工林(スギ林)があるのですが、人工林側にはどこからか水が流れ込み、水たまり(ヌタ場)をつくっている場所が存在します。水場というのは動物が集まる場所ですので、センサーカメラを設置するには最高の環境になります。ただし、この人工林の水たまりは、ちょっと日当たりのいい場所でもあるため、日光のきつい夏場はシャッターの誤作動が起こりやすく、カメラを設置することができません。よって毎年、日光がやわらぐ冬場にだけ設置できるスポットになっているのです。水を飲みに来る動物、泥浴びをするシカやイノシシなど、以前にも良い写真が何度も撮影されているこの場所は、今年の冬も色々な動物が撮影されています。

 ところで最近、二次林側に設置したセンサーカメラに、やけにトラツグミという鳥が写るようになりました。恐らく同じ個体だと思われるトラツグミが、毎日のように撮影されています。もしかしたら、お気に入りの場所なのかも知れません。

 トラツグミは、森林などでよく見られる鳥ですが、夜中に鳴く習性があり、その鳴き声は「鵺(ぬえ)」という空想の動物の鳴き声として使われています。莵道高校の学校林には鵺がいますって言うと、ちょっと面白いですね。