教育内容

 

 2年理数コースの生物選択クラスでは、森林総合研究所(森林総研)関西支所との連携講座を実施しています。森林総研から研究者の方を講師としてお呼びし、専門的な指導を受けながら、莵道高校の学校林「莵道の森」の調査・研究を行います。

 今年の研究テーマは「ティーバッグを使った土壌調査」です。これはTeabag Indextという世界中で実施されている手法で、2種類のティーバッグ(茶葉)を土壌に一定期間埋め、地中で分解されて減った質量を測定するという調査です。ここから、土壌の分解速度を出したり、物質循環について考えることができます。

 今回は第1回ということで、森林総合研究所から講師の先生に来ていただき、一緒に学校林に入って、ティーバッグを埋めたり、土壌の温度(地温)やpH(酸度)を計測しました。学校林に入るのは初めてという生徒も多く、戸惑いながらも頑張って作業をしていました。調査後は、講師の先生から今回の研究の目的や意義について詳しい講義をしていただきました。

 今年の調査は春・夏・秋の全3回を予定しています。次回は7月に、今回埋めたティーバッグを掘り出して質量を計測し、新しいティーバッグを埋めていきます。