1月21日(木)、京丹後市丹後町袖志の海苔(ノリ)摘みを見学させていただきました。
袖志の海苔摘みは、実施期間が定められており、その期間のうち天候が良く波がおだやかな日を選んでおこなわれます。
ちょうど今が海苔摘みのシーズンです。
袖志の人びとは冬の生業(なりわい)として海苔摘みをおこなっています。
ちなみに、採捕解禁日を「山の口明け」と呼び、終了日を「口止め」と呼ぶそうです。
海産物に関わる解禁日なのに「山の口明け」というのはちょっとおもしろいですね。
海苔摘みにあたってはいろいろと複雑な決まりごとがあるそうです。
海苔摘みに厳格なルールがともなうのは、海苔という水産資源を枯渇させることなく、持続可能なかたちで共同利用していくため、
というのが理由のひとつだそうです。

海苔摘み:岩についた海苔を専用の道具で掻いて採捕する

採れたての岩海苔
午前中に摘んだ海苔は新鮮なうちに加工しなければなりません。
その作業は、海苔に混ざった砂利や貝を取り除く作業にはじまり、一定のサイズに加工する海苔漉(す)き、
シート状にした海苔を乾燥させる作業などがあります。

海苔漉き作業:女性の前方にあるのは海苔漉(こ)し道具

漉いた海苔を乾燥させる作業:ノリバシゴを使用
袖志の岩海苔は少し火であぶって食べるのがおすすめだそうで、やみつきの美味しさだそうです。
注意!
海苔摘みは観光イベントとして実施されているわけではありません。また、海苔摘みに参加できるのは袖志の住民であり漁業協同組合員だけです。誰でも自由に参加できるわけではありません。その点はご注意下さい。