1月22日(火)、先週に引き続き機械技術科1年生を対象に工業技術基礎の時間を使い、熟練技能工講習の3回目を行いました。前回と同様、旋盤と溶接においては厚生労働省のものづくりマイスターの方が、手仕上げにおいては長島精工様から本校卒業生の方に来ていただきました。
旋盤では、技能検定の課題を三人一組で取り組みました。初めてテーパ加工も行いました。刃物台を傾けての作業や普段行わない回転数や切込みに戸惑いを感じるところもあったようですが、生徒たちは真剣に取り組んでいました。溶接においては、最初はなかなか接合ができず戸惑っている生徒もいたようですが、マイスターの指導のもと腕を上げていきました。最後は自分たちの名前や好きな言葉を板の上に溶接していました。手仕上げにおいては、初めて行うきさげ作業に戸惑いのあったようですが、すぐにコツをつかんでいました。指導していただいた方からは、「この班は本当に上手」だと褒めていただきました。
今回で、熟練技能工講習は終了になりますが、ここで得た技術をこれからの授業に生かしていきたいと思います。指導していただいた皆様ありがとうございました。
1月15日(火)、昨年の継続で機械技術科1年生を対象に、工業技術基礎の時間を使って高度熟練技能工講習を行いました。今回も、旋盤・溶接においては、厚生労働省のものづくりマイスターの方に来ていただき、手仕上げにおいては、長島精工様から本校卒業生の方に来ていただきました。
旋盤・溶接は、実際に授業でやっているといってもまだまだ未熟な点も多く、今回の講習を通して技術の向上ができたと思います。旋盤では、初めてテーパー加工をさせていただきました。刃物台の角度やハンドルの使い方など、普段やらない作業に戸惑いを感じながらも作業を進めていました。図面の通りに品物ができると生徒たちも喜んでいました。溶接では最初はうまく、接合できなかった生徒も指導をしていただく中で腕をあげていきました。手仕上げでは初めて行う「きさげ作業」に戸惑いながらも作業を進めるうちにコツをつかんできたようで、みんな筋が良いと褒められていました。生徒たちも真剣に黙々と作業をしていました。定盤に光明丹をつけて品物をすり合わせてあたりを見る「赤あたり」と品物に光明丹をつけ、定盤にすり合わせてあたりを見る「黒あたり」をさせていただきました。
どの講習の普段の授業ではできないことばかりなので良い経験をさせていただきました。指導していただいた皆様ありがとうございました。
12月20日(木) 機械技術科2年生23名が京都市にある島津エアロテック株式会社様および株式会社島津製作所様へ見学に行きました。
島津エアロテック株式会社様は、民間航空機の部品を製作している会社です。生徒たちは初めて見る航空機の部品の大きさ、精密に驚いていました。中には、部品に使われる歯車が+-2µm(※1µmとは1mmの1000分の1)の精度を必要とすると聞いて、生徒たちはその精密さに技術のすごさを感じていました。株式会社島津製作所様は、主として分析機器を製作している会社です。今回は、実際に製品を製造しているところから、会社内にある工科学校まで見学させていただきました。製造現場では、自分たちが知っている機械はもちろん普段は手作業でしていることが自動で行われていることに驚いていました。工科学校では、実際に工科学校生が作られた実習作品や作業風景を見せていただきました。また、技能五輪全国大会に出場した本校卒業生の作業の様子・技能五輪の作品を見せていただきました。技能五輪の選手である本校卒業生の作業の様子を見ていた生徒たちはそのスピードに圧倒されていました。
今回、工場見学をさせていただきました島津エアロテック株式会社様、株式会社島津製作所様ありがとうございました。この経験を今後の学校生活および進路に生かしていきたいと思います。
12月18日(火)、機械技術科1年生を対象に田辺高校ものづくり体験事業第1回ということで、京田辺市内の企業の経営者の方に来ていただき講義をしていただきました。
1限目は商工会の方から、「おカネと中小企業の話」ということで、商工会の役割や中小企業について話をしていただきました。
2限目には、伸栄工業株式会社の代表取締役の方から話をしていただきました。社長になったきっかけや仕事内容、高校生活でやっておいたほうが良かったことなどについて話をしていただきました。素直になることと向上心を持つことが大切だという話は心に響きました。
3限目には、岩本製作所の代表取締役の方から話をしていただきました。本校卒業生ということで、田辺高校を選んだきっかけや、実際に作られている製品や材料を見せていただきながら、仕事の内容について話をしていただきました。お客様の要望に応えることの大切さや信用を得るということについて話をしていただきました。
4限目には、京田辺市の産業振興課の方から話をしていただきました。京田辺市とはどんな市なのか、産業振興課の役割などについて話をしていただきました。
今回の講義が、彼らにとって有意義な時間になることを願っています。講義をしていただいた皆様ありがとうございました。
第2回は、来年1月に各企業に一日就業体験に行き、第3回は、来年2月に第1回、第2回を通しての感想等と発表する機会と作ろうと思っています。また、こうしてHPでお知らせしていこうと思います。
12月4日(火) 1年生機械技術科の工業技術基礎の授業において、高度熟練技能者講習を行いました。旋盤・溶接・手仕上げの各分野から技能者に来ていいただき、普段授業では学べない技術技能を教えていただきました。
旋盤・溶接においては、厚生労働省のものづくりマイスターさんに来ていただきました。手仕上げにおいては、長島精工さんから本校卒業生に来ていただきました。
旋盤においては、技能検定の課題を通して旋盤操作を学びました。溶接は、アークの発生の仕方、ビードの置き方など溶接の基礎を学びました。手仕上げでは、きさげ作業を学びました。
旋盤や溶接は、今までの授業でもやってきましたが、そこで学んだ以上の技術技能を知ることができました。手仕上げにおいては、初めてやる作業で戸惑いもありましたが、後半になるとコツをつかんできていました。
各分野の技能者の方には本当にお世話になりました。ありがとうございました。今後、残り2回講習を行う予定です。
工学探究科では、理工系四年制大学進学を目指し、大学での学びを体験するために、大阪電気通信大学へ大学見学を実施しました。
「ドリトルプログラミング体験」では、りんご拾いゲームを作って、コンピュータを動かす仕組みを体験しました。「3D造形先端加工センター体験」では、12種類のモデル樹脂に対応した3Dプリンタ、複雑な形状の部品加工を短時間で行うことのできる5軸制御マシニングセンタや、関西でまだ数台しか稼働されていない金属光造形複合加工機の説明を受けました。最後に食堂で昼食をとって帰校しました。
この体験を通して、大学では何を学び、何を研究するのかを知り、これからの自分たちの進路に役立てるきっかけとなりました。
工学探究科では、理工系四年制大学進学を目指し、大学についての知識を深めるために、本校と連携協定を結んでいる大阪産業大学へ大学見学を実施しました。
まず、大阪産業大学が取り組んでいるソーラーカーや乾電池自動車といったエコカーの展示・説明を受けました。その後に、工学部 交通機械工学科と、工学部 電子情報通信工学科の見学をしました。交通機械工学科では、何を学ぶかの説明があり、研究施設や二級自動車整備士資格取得に関わる実習をする工場を見学しました。電子情報通信工学科では、3つのコースについて説明の後、偏光について話をしていただきました。最後に、高神副学長から、「高校生の内から目的意識を持って学校生活を送ってほしい」という話があり、学食体験をして帰校しました。
この経験は、生徒たちにとって良い刺激となり、自身の進路について考える良い機会となりました。
第18回高校生ものづくりコンテスト全国大会が静岡県沼津市で11月17日(土)~18日(日)の日程で開催されました。
田辺高校からは自動車整備部門に3年生自動車科の辻井有星さんが近畿ブロック代表選手として出場し、高校生整備技能No.1を目指して競技を行いました。
大会結果は、この大会での本校の初となる快挙!!「3位入賞」!!を見事成し遂げました。
大会当日は11月中旬ということもあり、手が凍える中で競技がスタートしました。前半は緊張していた事もあり体の動きが固く、課題をクリアーするのに時間が掛かりました。しかし、時間が経つにつれて制限時間内に作業を完了させ、身につけた技能を十分に発揮していました。
大会出場に際して練習用車両の提供や指導助言など、企業、各種団体の協力を得てより実践的な練習を行う事ができました。この場をおかりして感謝申し上げます。
辻井さんは3年間の取組の成果としてこのような結果を勝ち取りました。来年度は次のステージでさらなる活躍される事に期待しています。
11月2日~5日の日程で沖縄県で開催された「おきなわ技能五輪アビリンピック2018」に3年生自動車科の伊藤聖真さんが、技能五輪全国大会「自動車工職種」京都府選手として参加しました。この大会は来年度ロシア連邦カザンにて行われる技能オリンピックの国内最終予選となる大会で、全国から23歳以下の約1,800名の選手が技能五輪では42職種、アビリンピックは22種目に分かれて「技の日本一」を目指す大会です。
自動車工職種では各予選を勝ち抜いた6名の代表選手が出場し、伊藤選手は自動車メーカーに勤務する選手が顔を連ねる中で「唯一の高校生」として注目を集めました。競技では身につけた技能を精一杯出し切って4つの課題(各2時間)に取り組みました。
工学探究科では、理工系四年制大学進学を目指しています。また、工学探究科生徒だけの工学探究部を設立しており、ものづくりなど本人の意欲をかきたて進路実現へのサポートをしています。
工学探究部の活動として、宇宙エレベーターロボットに取り組み、11月11日(日)に神奈川大学横浜キャンパスにて行われた「第6回宇宙エレベーターロボット競技会全国大会」に出場しました。競技は、レゴ・マインドストームで組み立てたロボットにピンポン玉を載せ、制限時間内にステーションまで登り、ピンポン玉を置いてきた数とロボットの軽量さを競うものです。
全国大会中高生初級部門では39チームが出場し、本校からは工学探究科2年生(6人)と1年生(5人)で3チームが出場しました。残念ながら入賞は叶いませんでしたが、生徒たちはこの取り組みを通して、知識や技術の習得だけでなく、問題解決力、自ら考え行動する力やコミュニケーション能力、想像力など多くのことを身に付けることができました。この経験を今後の人生のステップアップに活かしてくれる事に期待しています。
11月24日(水)13:30から京都ガーデンパレスホテルに於いて「56回技能五輪全国大会京都府選手団結団式」が行われました。
本校からは8月に開催された「若年者ものづくり競技大会で金賞・厚生労働大臣賞」を受賞した、「3年自動車科の伊藤聖真」さんが、「自動車工職種」の代表選手として技能五輪に参加します。
結団式では京都府職業能力開発協会会長 松田 等 様や京都府商工労働観光部人づくり推進課長 小瀬 康行 様から、激励のお言葉をいただき、京都府選手団のユニホームを授与されました。
その後、各選手が一言ずつ大会に向けての抱負の言葉を述べました。伊藤さんは「社会人の選手に負けない競技を行い、悔いの残らないようにしたい。今までの練習の成果を出し全力で挑みます。」大会への意気込みを述べていました。
56回技能五輪全国大会へは京都府から12職種18名の選手が参加し11月2日(金)~5日(月)の日程で沖縄県で開催されます。応援よろしくお願いいたします。
大会HP https://www.okinawa2018.jp/