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省略
さて、ただ今入学を許可しました新入生のみなさん、入学おめでとう。この京都府立須知高等学校に入学されるみなさんに、お祝いと激励の言葉を申し述べたいと思います。
みなさんが入学する須知高等学校は、今を遡ること実に136年前、明治9年に創設された京都府農牧学校をスタートとしています。農牧学校としては、後に北海道大学となった札幌農学校、また東京大学となった駒場農学校と共に、日本三大農牧学校に数えられ、日本近代農業教育発祥の地として知られています。農牧学校が創設された当時は、新しい国づくりをめざし、国を挙げて新しい産業それを支える人づくりが急がれていた時期でした。京都府農牧学校においても、アメリカからジェームス・オースチン・ウィード氏を主任教授として迎えるなど、当時の最先端の学問や技術の導入を求める進取の気風と時代の先駆けたらんとする大きな志、アンビシャスの精神に満ち溢れた学校でありました。以来、船井郡立実業学校、京都府立須知農林学校など、幾多の変遷を経て、昭和23年に京都府立須知高等学校となり、現在に至る歴史と伝統に輝く学校であります。
中略
須知高校では、本年度、京都府教育委員会から学力向上フロンティア校の指定を受けました。その実践テーマに、「リスタ須知、夢無限大」を掲げ、取り組みを進めます。テーマ「リスタ須知」の「リスタ」は、新たなスタート・出発を意味しています。また「夢・無限大」は、本校に学ぶ皆さんが、将来への目標・志を固め、社会自立に向けた確かな進路を切り拓くことを目指したものです。そのために、本校は皆さん方への、指導と支援に万全を期すことをお約束します。皆さんは、この「リスタ須知、夢無限大」の一期生です。皆さんと共に、須知高校の未来と皆さんの未来を拓くスタートを切りたいと思います。
こうした大切な高校生をスタートする上で、大事にしていただきたいことを、いくつか話しておきます。
その一つ目は、「初心を忘れない」ということです。みなさんは、この入学式に臨んで、様々な「夢と希望」に胸をふくらませていることでしょう。また入学の喜びに溢れているに違いありません。
東日本大震災から一年が経過しましたが、本校が共に取り組みを進めている福島県相馬農業高等学校や双葉町の同じ世代の皆さんは、今なお、厳しい条件下での学校生活を余儀なくされています。そんな中でも、多くの高校生が、周りの人々のことを気遣い、復旧・復興に向け進んで取組を進めています。こうした同じ世代の心を心として、新しい高校生活をスタートできる喜びと決意を忘れないでほしいと思います。
そして、この喜びと決意は、具体的な目標に置きかえなければなりません。しっかりとした目標を定め、その実現に向かって、3年間努力を続けることが大切です。どんなささいなことであっても、いざ継続するとなると、生やさしいことではありません。「努力は裏切らない」といいます。初心を忘れず、目標実現に向け努力を続ける3年間を過ごして下さい。
二つ目は、なにごとにも、大いにチャレンジするということです。教科学習はもちろん、部活動などに進んで参加し、仲間や先生、そして地域の人々とのふれあい、心の交流を図って下さい。特に、今年度から部活動への参加を強くすすめています。部活動をはじめさまざま事へのチャレンジは、多くの仲間と励まし支えあうことであり、大きな感動を得ることでもあります。チャレンジ精神を大いに発揮して、生涯にわたる貴重な体験をして下さい。
最後の三つ目は、高校生活を共に過ごす仲間を大切にするということです。苦しいこと、辛いことがあっても、仲間の存在が、きっと皆さんを助けてくれるに違いありません。互いに心を通わせ、信頼できる良き友人を作ることも高校生活で大事なことです。高校時代の友人は、生涯通じての親友となるに違いありません。また、先輩や先生方を信頼し、どんなことでも相談していただきたいと思います。皆さんの声に耳を傾け、寄り添い、良き相談相手となることを約束いたします。
こうして、みなさんが、一日も早く、本校の一員として、須知高等学校への「愛着と誇り」を培っていただくことを願っております。本校は、先に述べました創立136年という歴史と伝統とともに、雄大かつ学びにふさわしい環境を誇る学校でもあります。広大なキャンバスには、さわやかな風が吹き渡り、四季折々の花々が咲き誇るなど、豊かな自然に恵まれています。学びにふさわしいこれ以上の学校はありません。恵まれた環境の中、思いっきり自らの可能性にチャレンジして下さい。
省略
平成24年4月9日
京都府立須知高等学校
校長 松 本 和 久
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