Loading...

商業と情報の専門学科を設置する京都すばる高校は、規律ある授業と高い目標を持った特別活動を通じて、確かな学力と豊かな心を持った人材を育成します。

 
【 2017/09/06 】

 みなさん、こんにちは。
 私事で恐縮ですが、管理職になる前は、城南高校(西宇治高校と統合され、現 城南菱創高校。城南高校跡地は、宇治支援学校となっています。)、東稜高校、そして、京都すばる高校で、保健体育科教員・女子バレーボール部顧問などとして務めておりました。やんちゃな生徒達といつも本気で向き合い、女子バレー部のみんなとは、朝から晩まで、正月・お盆以外はほとんど毎日、家族より長い時間を共にしてきました。
 そして今、管理職になって5年目を迎え・・立場は変わっても、生徒諸君や学校への思いは変わることなく日々を重ねています。朝早くから教室で学習に励んだり、元気よくグランドや体育館で汗を流す生徒の姿からは、一日分の元気をもらえますし、授業中に聞こえてくる活発なやりとりは、仕事の手を進めてくれます。しかし、時折、言いようのない寂しさを感じることがあります。文字通りそれを表現できずにいたのですが、最近、その正体がわかりました。それは、『どこにも私のことを待っている(アテにしてくれる)生徒がいない。』ということなのです。授業はもちろん、部活動の指導も、面談も、悩みの相談を受けることもありません。いつも生徒とともに重ねてきた30年の月日の感覚は、今も消えることはありません。知らず知らずのうちに、その『感覚』を探している自分がいるのでしょう。
 3年生の進路に向けての取組が本格的になっています。とりわけ就職希望生徒やAO入試で進学を考えている生徒は、9月~11月が山場となります。彼らの多くは、入社・入学試験に『面接』が課せられます。本校では『模擬面接週間』を設けるなど、その対策に力を入れているところですが、生徒諸君は、それだけでなく、自発的に友人同士で練習したり、家族の協力を得たり、努力を積んでいます。私も、何か役に立てないか・・と思い、昨年度から「校長室を開放します。面接練習をしたいみなさん!出張等がない限り、昼休み、放課後に校長室で私が面接官をします!」と伝えています。すると・・ありがたいことに、多くの3年生が休み時間に校長室を訪ねてくれて、みるみる内にスケジュールが埋まっていきました。今日がいよいよその『面接練習』のスタートの日です。朝目覚めたとき、「今日は私を待っている生徒がいてくれる・・」と幸せをかみしめて窓の外を眺めました。これからしばらく、校長の職務を果たしながら、私をアテにしてくれる生徒諸君のお手伝いを精一杯務めたいと思っています。

 
 
【 2017/09/05 】

みなさん、こんにちは。夏休みも終わり、本校は9月1日から通常通りの時間割をスタートしました(8月末は午前中授業とし、進路学習等の時間としました)。  夏休み中は、集中学習会や進学補習、そして就職試験に向けての取組など学力向上や希望進路実現に向けて、多くの生徒諸君がじっくり取り組みました。また、部活動も、授業日の放課後だけでは取り組めない内容を中心に、時間をかけて切磋琢磨できたと思います。  

ところで、この夏話題の映画『君の膵臓をたべたい』の原作の中で次のようなシーンがあります。余命宣告をされた少女(山内 桜良)とクラスメートの男の子(志賀 春樹)のやりとり・・(以下 小説より抜粋)

春樹「残り少ない命を、図書室の片づけなんかに使っていいの?」

桜良「いいに決まってんじゃん。」

~中略~

春樹「~中略~ 色々やりたいことあるんじゃないの?」

桜良「んー、言いたいことは分かんなくもないけどさ。例えば君も、死ぬまでにやりたいことはあるでしょう?」

春樹「・・・なくはない、かな。」

桜良「でも今、それをやってないじゃん。私も君も、もしかしたら明日死ぬかもしれないのにさ。そういう意味では私も君も変わんないよ、きっと。一日の価値は全部一緒なんだ よ。」

 このフレーズを読んだとき、「確かにそうだよなぁ。」と再確認しました。余命宣告されていなくても明日に命があるとは、実は誰も約束されていないのです。しかし、人はそれを実感して過ごすことができません。

 朝目覚めたとき「今日一日を精一杯。」そして「まだ足らない。明日も精一杯。」と眠りにつく。そんな一日を重ねていきたいものです。

 
 
【 2017/08/05 】

こんにちは。8月4日(金)5日(土)の二日間、たくさんの中学生と保護者の方々をお招きし、「体験入学」を実施しました。大変暑い中お越しいただきました皆様、本当にありがとうございました。
 学校生活の概要説明のあと、各学科の授業を体験していただきました。授業は生徒が中心となって、各学科の学びの魅力を中学生の皆さんにお伝えしようと頑張りました。中学生の皆さん、いかがでしたでしょうか?高校の選択は人生を歩んでいくうえにおいて、とても重要であると思います。今後も「体験部活動(8月18日(金))」、「オープンスクール オールすばるの日(9月23日(土))」「専門学科トライアル(10月21日(土)28日(土))」などを企画しておりますので、是非お越しいただきたいと存じます。
 さて、ご存知のとおり、京都すばる高校は「普通科」ではなく、「専門学科(商業・情報)」です。進学にも就職にも強い学校として、確かな基盤を築いてきました。特に進学においては、『偏差値で学校を選ぶ』のではなく、多くの生徒が『目指したいことが学べる学校を選ぶ』という形で、社会人としての将来を見据えたうえで進学先を決定しています。今の中学校3年生の皆さんが大学受験に臨むとき、大学入試改革が実施されます。本校ではそのための対策とともに、これまで以上に『将来設計を見据えた進路選択』の充実を図りたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。

 
 
【 2017/07/27 】

皆様、大変御無沙汰しております。  今年度最初の投稿が、1学期終了後となってしまいました。申し訳ありません。

 最初に、このたび、九州北部地域の豪雨災害において、亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災地で懸命に復興作業を進めておられる皆様に、心からお見舞い申し上げます。また、7月19日、20日の両日、生徒会中心に呼びかけを致しました募金活動に御協力いただき、誠にありがとうございました。    

 さて、今年度も、生徒諸君の元気な声が響いており、京都すばる高校に勤務できることに改めて幸せと責任を感じております。  それぞれの学科の取組は、日常の授業はもちろん、各方面にお世話になっておりますフィールドワーク等の活動も充実しています。スーパープロフェッショナルハイスクール(SPH)の取組も2年目を迎え、台湾の高校生とのWEB交流や現地交流、秋田県で行われる全国産業教育フェアにおける「AIプログラミングコンテスト」の企画運営等を任されており、一層の充実を図っているところです。  

 部活動では、ワープロ部。珠算部、簿記部、情報処理部、放送部は全国大会にコマを進め、中でもワープロ部は近畿大会で優勝するなど、文化部は例年以上の活躍がありました。一方、体育系部活動は、卓球部が近畿大会に連続出場を果たしているほか、インターハイ京都府予選で準優勝のホッケー部、ベスト4の女子バスケットボール部も近畿大会へ出場しました。また、陸上競技の京都インターハイの女子やり投げにおいて2年生女子選手が第4位と健闘し、近畿大会への出場を果たしました。  この時期に、新チームに切り替わった部、3年生が進路実現と両立しながらさらに頑張り続ける部、それぞれだと思いますが、二度とない高校生活の1ページを悔いなくやり切ってほしいと願っています。卒業生の皆さん、お時間があれば、後輩達の激励をお願いします!  

            校 長  久米川 達弥

 
 
【 2017/03/31 】

 三寒四温の季節ですが、皆様お元気でお過ごしのことと存じます。  

 さて、本日で平成28年度が終わります。今年度も、本校の教育活動に深い御理解と温かい御協力、また、大きな御支援をいただきましたことに、心より御礼申し上げます。  

 昨年4月に着任以来、生徒諸君の一生懸命な日常、様々な場面での活躍にいつも目を細めておりました。また、各学科とも、学校での授業だけではなく、多くの企業様や大学の先生方の御協力を得て、社会や将来の職業につながる取組を実践することができ、本校の専門教育がますます進化していることを実感いたしました。

 さらに、保護者の皆様の温かい御理解のもと行うことができます部活動も、文化系部を中心に成果を上げており、体育系部も是非あとに続いてほしいと願っているところです。  

 また、文部科学省から3年間の指定を受けましたスーパープロフェッショナルハイスクールにおける初年度の取組は、多くの皆様のお力添えで順調に進めることができました。次年度は、全国産業教育フェアでの発表や海外専門高校との現地交流等も計画しており、一層本格的な取組となるよう邁進してまいります。関係各方面の方々には引き続きお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。  

 ところで今年度、あらゆる場面で『京都すばる高校の学び』についてお話させていただく機会がありましたが、残念ながら『知名度』『認知度』が未だに低いことを実感しました。「すばるは就職中心ですよね?」「すばるは大学に行けるんですか?」「すばるは商業高校ですよね?」などの声をよく耳にしたのです。  すばるは・・もちろん就職には伝統的に強い学校です。多くの企業様から「すばるの生徒に入社してほしい。」という指定求人をいただきますし、また、入社後3年以内の離職率は一般的な平均よりかなり低くなっています。と同時に、入学当初よりきめ細かな指導を進め、国公立大学・難関私大をはじめ短大、専門学校等と、約7割の生徒諸君が進学しております。また、本校は『商業科』のみではなく『情報科』も併設しており、前述のスーパープロフェッショナルハイスクール事業は、情報科学科を中心に進めている取組です。  このように、関係者にとってはあたりまえのことであっても、広くお知らせすることができていない現状を反省し、次年度のあり方を改善してまいりたいと存じます。  

 いよいよ明日から新年度です。今年度の課題をしっかりと踏まえ、大きく飛躍することができるよう取り組んでまいります。皆様には変わらぬ御支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。  

 ありがとうございました。

                          校 長  久米川 達弥

 
 
【 2017/02/14 】
 
 

 取り急ぎお知らせします。

 スーパープロフェッショナルハイスクール(SPH)事業の一環で実施しております、『情報セキュリティ競技会(CTF)(情報科学科2年生対象)』の模様が、本日、午前11時55分からと午後5時45分からのニュースで放映される予定です。お時間のある方は、是非御覧ください!

 
 
【 2017/02/13 】

 好きな女の子と電話で話すのはひと苦労だった。

「今日、8時くらいに電話かけたら出られる?」

「うん。」

「絶対?おとうさん出たりせえへん?」

「大丈夫。電話の前で待ってるし。」 ・・・子機すらない時代だった。  

8時・・・意を決してかける。 プルルル プルルル・・ガチャ

「・・・」(もしもし も言ってくれない・・)

「・・もしもし(小さめの声)○○さんのお宅ですか・・?」

「誰や!(明らかにおとうさん)」

「あの・・僕・・」  ガチャンッ!!

翌日・・・ 「8時にかけるて言うたやん」

「電話の前で待ってたら、お父さんが来て、とらはったん・・」  ガクッ・・ そびえ立つ高い壁だった。

 最近テレビで、

 「私たちは今までの大人の後輩なんかじゃない!!」 「私たちはスマホと大人になっていく多分初めての人類だ!!」 と、人気女優が制服をひるがえしながら走って行くという、ある大手通信機器メーカーのCMを観た。  

 先輩づらするつもりはない。スマホの扱いで勝負できるとも思っていない。しかし、アナログで鍛えた根性は捨てたもんじゃない! と、根拠のない自信は持っている。行き詰まった時は遠慮なく飛び込んできてほしい。結構頼りになると思う。

 みなさん こんにちは。本校ホームページ「すばるの丘から」にお越しくださり、ありがとうございます。本文は、「です・ます調」では表現しにくく、「だ・である調」で書かせていただいたことを御了承ください。

                                                                久米川達弥

 
 
【 2017/02/11 】

 2月10日(金)、この冬一番の寒気の中、第14回耐寒ロードレース大会を実施しました。1・2年生が、日頃の体育の授業で鍛えた持久力や心力を発揮する場として、男子は16.3㎞、女子は11.2㎞を走りました。私は、逆走で生徒諸君に声をかけながら1周だけ走りました。
一心不乱に走る生徒、かけた言葉に汗を拭きながら黙ってうなずく生徒、にっこり微笑みを返してくれる生徒、「先生!もっと言葉ちょうだい!!」と求めてくる生徒 と様々でしたが、若い力を改めて感じることのできた時間でした。
 この日のレースのために、コースをお貸しくださった農家の皆様、電気工事を中断してくださった関係者の皆様、ありがとうございました。
 また、ゴールした生徒にスポーツドリンクと労いをいただいたPTA役員の皆様、改めて心より感謝申し上げます。
 最後に・・生徒諸君・・狭いコースを校長が逆走して邪魔をしてしまい、ごめんなさい・・

 
 
【 2017/01/29 】
 
 

 先日のオリンピアン(ホッケー さくらジャパン 中川 未由希先生)によるホッケー教室に続いて、去る1月19日(木)、二度目の「オリンピック・パラリンピック教育推進事業」を実施しました。  今回は、「おもてなし学」グローバル人材育成 『グローバルスプリングス』代表の 江上 いずみ 先生をお迎えして、本校ビジネス探求科3年生に、『グローバルマナーとおもてなしの心 ~2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて~』のテーマで100分の御講演をお願いいたしました。   

 江上先生の略歴を簡単にご紹介いたします。  

 元 日本航空CA、現 筑波大学客員教授、そして2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本全体におもてなしの心が広がっていくようにと、全国各地において児童・生徒にはもちろん、学校の先生から企業に至るまで、年間220回を数えるマナー研修・接遇講座等を行っていらっしゃいます。  

 先生は、立ち姿勢もちょっとした所作も美しく、また、正しい日本語をとてもきれいな発音でお話になり、常に立ち居振る舞いにご留意されているようでした。しかし、それでいて雰囲気はとても優しく温かく、まさしく、飛行機内でのアナウンスとサービスを受けているような時間に感じました。  

 また、お話の冒頭で、先生ご自身が「おもてなしや思いやり、気遣い」などを大切にするようになったのは、昭和60(1985)年に起きた御巣鷹山の日航機墜落事故がきっかけだったとおっしゃいました。事故の前年に入社され一年半国内線に搭乗後、その年の10月には同期の皆さんが再び一堂に会して、国際線の訓練を受ける予定だったそうです。その2カ月ほど前に事故が起こり、同期で親友でもあった方が、墜落した123便に乗務されていて、犠牲になられたということです。その方の遺品を確認するために前橋市の体育館に行かれた際、先生の想像を上回る惨状を目の当たりにされ、体調を崩されました。その様子を見て心配されたお父様が、もともと中学生の頃から書道を続けていらっしゃった先生に、「自分の気持ちを落ち着かせるように」と「般若心経」の写経を勧められました。そして写経したものを額装して、亡くなった同期のご両親に渡されたところ、大変喜ばれたそうです。先生は、おもてなしを「見返りを求めない対応」「無償の愛」とされ、「相手に喜んでもらうために心を尽くすこと」であると説かれました。

 先生のお話の中で,印象に残ったことを羅列させていただきます。

1 「おもてなし」は「omotenashi」として、海外でも通用するようになってきている。

2 外国人CAにも接遇研修の一環として、「おしぼり」をくるくる丸めて並べる作業  を行う。その際、外国人の並べるおしぼりの向きはバラバラ。「見た目を美しく」する おもてなしの心は外国人はなかなか理解できない。(画像が悪いですが、写真を御参照ください。どちらが日本人の用意したおしぼりかおわかりになりますよね。)

3 第一印象を高めるために  

 ① 表情・目・口角など、相手の視覚から入る印象は3秒から5秒で決まる。  

 ② 言葉遣い・挨拶など、相手の聴覚から入る印象は15秒で決まる。

4 おもてなしの心を育むために  

 ① 笑顔は1円もかからないオシャレである。  

 ② 相手と何かを受け渡しする際は、目→渡す物→目と、視線を移す。アイコンタクトが大切。  

 ③ 意に反したことが発生したときの表情が大切。  

 ④ 姿勢良く・胸を張る・視線を上げる。  

 ⑤ あごで物を言わない。  

 ⑥ 「了解」は目上の人に使ってはいけない言葉。「承知しました」や「かしこまりました」が正しい。

 ⑦ ドアノックは3回以上が国際標準マナー。2回はトイレノック。  

 ⑧ 握手は右手。手を差し出すのは上位者から。両手握手は「おねだり握手」なので、基本は片手。  

 ⑨ ある人には都合が良くても他のある人には都合が悪い場合がある。たとえば、点字ブロックは、視覚障害のある方には便利だが、車いすを使っておられる方には障害となる。  

 ⑩ 災害時のボランティア等でもわかるように、日本人は「有事」の際にはとても優しい。でも、「何もないときは何もしない」のも事実。

  また、東日本大震災が起きた際の日本人の秩序ある行動は、海外でもたいへん話題になり、日本人の礼儀正しさや節度ある立ち居振る舞いには外国人から感嘆の声が寄せられていると述べられました。思いやりの気持ち、助け合い、譲り合い、冷静な判断、おもてなし、親切、マナーの良さを評価されたマナー大国「日本」は、世界に誇れるものが数多くあるので、さらに2020年以降の国際社会を見据えた「おもてなし」の心を、一人でも多くの方に伝えたいと語りかけてくださいました。  ちなみに、東京オリンピック・パラリンピックのボランティアは、約10万人規模の人材が必要となり、2018年に募集開始となるそうです。

 講演が終わると、通常は講師の先生を我々が拍手でお送りするものですが、このときは、先生ご自身がまるで目的地に到着したときのCAのように、退室する生徒一人ひとりに、笑顔でお声かけをいただきました。生徒もそれぞれ笑顔で応え、名残惜しそうに教室を後にしました。  その後の生徒の感想文には・・ 「マナーだけでなく、これから生きていくうえで大切なことを教えていただきました。」「相手のことをくみ取った思いやりが大切だと知りました。」 「上品な人間にならないといけないと思いました。」 「 愛 と おもてなし は、同義語だと思いました。」 「東京オリンピック・パラリンピックのボランティアに応募しようと思います。」 など異口同音に書かれ、心に感じるところがたくさんあったようです。  もちろん、私自身も我が身をふり返る、とても良い機会となりました。  

 江上先生、本当にありがとうございました。  

 
 
【 2017/01/23 】

 みなさん、こんにちは。
 昨日、大相撲 平成29年初場所は、大関 稀勢の里が14勝1敗の初優勝で幕を閉じました。14日目に横綱 白鵬が3敗目を喫したため稀勢の里の優勝が決まり、千秋楽 結びの一番の興味は両者の相撲内容に絞られていました。白鵬は自身の衰えを感じてのことか、一気の勝負を選びました。立ち会いと同時に張り手をかまし、その後なりふり構わぬがぶり寄りで稀勢の里を一気に土俵際まで追い詰めました。絶体絶命の稀勢の里でしたが、膝をためて、身体を反らし必死に耐え、最後は逆転のすくい投げで横綱を土俵下に叩きつけました。優勝は逃したものの、これまで何度も稀勢の里の優勝の前に、横綱として立ちはだかり続けた白鵬・・・苦節15年、もがき続けた努力の大関 稀勢の里・・・国技館を包む割れんばかりの歓声をよそに、そこには両者の「気迫」と「底力」の余韻が静かに漂っていました。
 稀勢の里は、25日(水)第72代 横綱となるようです。日本人横綱不在の19年間、多くの外国人力士が土俵を支えてくれました。その筆頭である白鵬は、何度も綱取りのチャンスを逃す稀勢の里に「何かが足りない。横綱・白鵬を倒すには日頃の行いも良くなければね。強い人が大関。横綱になるには宿命が必要。宿命があればなれる。」と言いました。稀勢の里にとって、その「何か」が「何」かは私にはわかりません。しかし、確かに今場所の稀勢の里を観ていると、「何か」が宿ったような気がします。それが白鵬の言う「宿命」なのでしょうか。そうであるなら・・その「宿命」を背負う稀勢の里は、ただ勝ち星が多ければよい、他の力士に比べて力や技に勝り、誰よりも強ければそれでよいという存在ではなく、品格や厳格さが求められる横綱としての立ち居振る舞いが求められることになります。孤独な日々が始まります。しかし、それは孤立ではありません。今までと変わらぬ、いえ、それ以上に応援してくれるファンの支えと、最高位に立った者にしかわからない苦しみも景色もすべて力に変えて、名横綱を目指してほしいと思います。