みんなで語ろう!「子どもの夢・未来」ミーティング  開催概要 


 「次代を担う子どもたちに願うこと 〜学校、家庭、地域に求めること 〜」をテーマに、府教育委員が府民の皆さんと意見を交換する、「みんなで語ろう!「子どもの夢・未来」ミーティング」を、南部会場は平成21年1月31日(土曜日)に京都府総合教育センター(京都市伏見区)で、北部会場は平成21年2月7日(土曜日)に京都府総合教育センター北部研修所(綾部市川糸町)で開催しました。 


 南部会場では、ミーティングの趣旨説明、『「京の子ども、夢・未来」プラン21』等による府教育委員会の施策説明の後、大橋教育委員長及び冷泉教育委員長職務代理者、谷口教育委員、田原教育長と20名の参加者が2グループに分かれて、1、次代を担う子どもたちに願うこと 2、学校、家庭、地域に求めること、についての意見交換を行いました。


 Aグループでは、まず、子どもたちに人との関わりの中で問題解決に向けて協力して努力でき、また、喜怒哀楽や人の気持ちが分かるような人間になってほしいとの意見や、自然の中での様々な体験を通して工夫する知恵をもった大人になってほしいなどの意見が出されました。
 そのために、学校と地域の連携、異世代交流や社会人の知恵の活用、学校施設のより一層の地域への開放、親と先生のつながりを生む学級だよりの必要性や親の子育ての不安を解消する「親のための応援塾」のような事業の充実など、家庭での子育てやPTA、親父の会、女性会など様々な体験を踏まえた具体的な意見が出されました。

 谷口教育委員が「本日の色々な意見をこれからの施策に繋げていきたい。教育を学校だけでやっていくことは難しく、家庭・地域、社会総掛かりでやっていくことが大切。」との感想を述べました。

  Bグループでは、人の痛みが分かり対話できる人間、挨拶などの社会人としての基礎基本を身に付け社会のことを考え自分の行動に責任を持てる人間、夢を持って前向きに努力する人間になってほしいなど多くの意見が出されました。
 そのために、学校や親だけでなく学校と家庭と地域がトライアングルとなって子どもの教育を行うことが大切との意見や殺傷事件などで堅く閉ざされた学校に対して、できることから協力を申し出てることにより少しずつ学校との信頼関係を積み上げていったという具体的な体験を踏まえた意見が多く出されました。また、運動会も記念行事もすべて地域と一緒に行う、地域との関係が非常に密な学校があることも知ってほしいとの意見も出されました。

 冷泉教育委員長職務代理者が、「様々な貴重な御意見をいただけた。特に地域と学校との関わりの部分で多くの意見をいただいたが、今後も学力や人間性などをテーマにこうした機会をもっていきたい。」と感想を述べました。
 また、田原教育長も「親の「育てる力」が問われており、学校・家庭・地域が小さな単位で子どもを育てる力を総合的につけていくことが大切。皆様には今後とも引き続きよろしくお願いしたい。」とコメントしました。

 最後に、大橋教育委員長が、多くの貴重な意見をいただいた参加者の方々への感謝の言葉を述べました。



北部会場では、ミーティングの趣旨説明、『「京の子ども、夢・未来」プラン21』等による府教育委員会の施策説明の後、岩田教育委員と谷口教育委員と15名の参加者が2グループに分かれて、1、次代を担う子どもたちに願うこと 2、学校、家庭、地域に求めること、についての意見交換を行いました。

  

  Aグループでは、子どもたちが自分の可能性に挑戦していけるようになってほしい、温かい心で人と向き合い、社会で持てる力を発揮し社会貢献できる人間、夢を持ち家族や地域など社会とのつながりがもてる人間になってほしいなどの意見が出されました。
 そのために、子どもたちが様々なことに挑戦するプロセスを重視することで子どもの隠れた能力を見つけだすことが大切であること、親が子どもと関わる時間や具体的な課題意識をもって子どもと接することの重要性などについて意見が出されました。
 また、家庭教育費や親が子どもと過ごす時間の推移などの調査結果を踏まえた「早寝早起き、朝ご飯」の大切さや学校だけでなく色々な団体と子どもの情報を共有し子どもの良さを地域で育んでいく取組の大切さ、子どもが携帯電話を使用する際のマニュアルの必要性など様々な意見が出されました。
 
 最後に、岩田教育委員が「様々な取組を踏まえた貴重な意見をいただけた。」と感想を述べました。 

 Bグループでは、いろいろな事に興味をもって意欲的に取り組む子どもに育ってほしいという意見や当たり前のことを当たり前に考え、出来る子どもになってほしいという意見が出ました。
 そのために、大人が自分を変えていくという意識や学校や家庭でひとりひとりが責任を持って行動することの大切さを子どもに教えることの必要性、しっかりとした言語力の育成のために日常生活をしっかりしたものにすることの重要性、学校、家庭、地域で子どもの隠れた力を探し出すことの大切さ、異世代交流の大切さなどにつての意見が出されました。

 最後に、谷口委員が「いろいろな立場の方から多くの意見を受けて、何が出来るか頑張っていきたいと思う。地域の方々も引き続き頑張っていただきたい。」とコメントしました。


 ミーティングの終了後、参加者から「様々な立場の取組を聞くことができ、良かった。」、「また、このような機会があれば参加したい。」といった感想をいただきました。
 また、本ミーティングと併せて府民の方々からの御意見を募集しておりましたが、子どもが遊べる場を創っていくことが必要など、概ねミーティングでいただいた意見が寄せられました。


【ミーティング参加者】  
 ■南部会場■
   Aグループ (大橋教育委員長、谷口教育委員        司会 橋本管理部理事)
    意見交換者10名
   Bグループ (冷泉教育委員長職務代理者、田原教育長  司会 下河邊管理部総務企画課参事)
    意見交換者10名
   傍聴者:26名
   
 ■北部会場■
   Aグループ(岩田教育委員       司会 橋本管理部理事)
    意見交換者8名
   Bグループ(谷口教育委員       司会 下河邊管理部総務企画課参事)
    意見交換者7名
   傍聴者:15名


【ミーティングでいただいた意見】
 南部会場(Aグループ・Bグループ)
 北部会場(Aグループ・Bグループ)


■当日の配付資料■

「京の子ども、夢・未来」プラン21
京都府の教育(省略)
まなび教育推進プラン
集まれ、次代を創る未来のプロ教員
「京の子ども、明日へのとびら」
「親のための応援塾」ニュースレター
京のまなび教室ニュース
学校支援地域本部事業のスタートにあたって(省略)