平成23年サイエンス・ラボ成果発表会

 9月28日(水)、サイエンス・ラボ成果発表会を行いました。2年生が1年間の取組の成果を1年生に向けて発表し、京都大学総合博物館 塩瀬隆之准教授にご講評いただきました。

 


和算の世界「○○算」について

 和算とは、主に江戸時代、鎖国下の我が国で独自に発展を遂げた数学を言います。本ラボでは、和算の名著「塵劫記(じんこうき)」の中の算法のいくつかをテーマに検討を加えました。

 

超伝導

 金属は電気を通しますが、そこには電気抵抗が生じています。しかし、超伝導体は、温度を下げていくと突然電気抵抗がゼロになります。超伝導ラボでは、YBCOとよばれる超伝導体を作成し、京都大学大学院理学研究科と連携し、探究活動を行いました。

 

導電性高分子

 一般に高分子は電気を流さない絶縁体ですが、近年、電気が流れる高分子が見出され、研究、開発、実用化が進んでいます。発表者は強い好奇心と努力によって、導電性高分子の合成とその応用である太陽電池の作成に取り組みました。これにより、今年度の本ラボは大きく前進した感があります。

 

クマムシの極限環境耐性と蘇生時間

 タン (樽) 状態で、様々な極限耐性をもつとされるクマムシに興味を持ち、クマムシの耐寒性と、どれくらいのX線照射に耐えられるかを調べました。

 

 

納豆の利用による環境浄化について

 身近な納豆について興味を持ち、納豆菌が水溶液のpHを一定の値にするかどうかという実験と、納豆のねばねばを使用して、X線照射により樹脂の作製を試みました。

 

 

プラナリアの記憶

 プラナリアの行動の記憶がどこにあるかを探るため、プラナリアを頭部・腹部・尾部に切断し、再生させ、どの部位に記憶されているかを調べました。

 

 

 

京都大学総合博物館 塩瀬准教授 ご講評

 「高度な内容に踏み込んだ実験を行っていたり、身近で興味深い疑問が研究動機になっていたり、それぞれおもしろい発表でした。研究のコツは『徹底』です。より徹底的に実験を行うことで、皆さんもきっと大学院生が取り組むような研究にたどりつくことができるでしょう。」

 

 塩瀬先生には、各発表に対するコメントと、発表の仕方についても、ご講演いただきました。