日本語力の向上と手話表現

本校では、幼児・児童・生徒に合わせて、音声、文字、手話など様々
なコミュニケーション手段を活用して学習を進めています。

しかし、日本語は、字面が似ていても、助詞の使い方や言い回しなど
によって意味が変わります。

このような文は、聴覚に障害のある児童・生徒にとって理解が難しく、
手話表現の仕方も難しいところです。

特に教科指導に置いては、文章の微妙な違いを手話で正確に表し、
意識的に日本語の力や学力を伸ばすことが求められます。

「日本語の力の向上を意識した手話表現」
というテーマで毎月このHPで発表します。

2007年

8月の手話

【日本語の問題】

下の文章で、夕方に言うのはA、B、のうちどっち?

A 「外はまだ明るい。」
B 「外はまだ明るくない。」

2つの文を手話で表すとどうなるでしょうか?

※左のビデオのボタンをクリックしたあと、ビデオ画面の再生ボタン をクリックしてください。
※再生が始まらない場合は、もう一度再生ボタンを押してください。

    
A「外はまだ明るい。」 B「外はまだ明るくない。」
外は/明るい/まだ(続いている)
外は/明るい/まだ(〜ない)

 A「外はまだ明るい」は、「外/まだ(続いている)/明るい」という手話でもいいですし、、「外/まだ(〜ない)/明るい」という手話を使う人もいます。
 B「外はまだ明るくない」は、「外/まだ(〜ない)」/明るい/〜ない」という手話を使う人もいますが、「その手話はおかしい」と言う人もいます。

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