現場の教員の 間違いやすい手話表現

「日本手話」と「日本語対応手話」は区別されることもありますが
聾学校の現場教員としては、

@様々なコミュニケーション手段を持つ子供達を目の前にして 、
  どの生徒にも、伝わるようにしたいこと 。
A学校では、教科・日本語の内容を正しく伝える必要があること。
B健聴者がすぐに 「日本手話」 を使いこなすことは 難しいが、
 できるだけ正確に意味を伝える必要があること 。

そこで、本校教員の間違いやすい手話表現を集め、
「この手話表現なら、簡単により正確に意味が伝わるのではないか」
という答を検討してみました。毎月このHPで発表したいと思います。

 

2005年11月の手話

(例文) よく聞きなさい。
まず、この文を手話で表してください。

マル
マル
マル

次に、下の文をどう区別して表しますか?
  @ よくがんばる。
  A よく食べる。
  B よく映画を見る。
  C よく転ぶ。
  D よく考える。
  E よく聞きなさい。
  F よくわかる(授業)。
  G よくわかっている。
  H よく歯を磨こう。
  I よくお越しくださいました。


みんな同じ手話表現になりませんでしたか?(^o^)

「ヨク」は「良く」という手話が使われやすいのですが・・。

文章を言い換えると、

@ は「とても」+「がんばる」
A は「たくさん」+「食べる」
B は「たびたび」+「映画を見る」
C は「簡単に」+「転ぶ」
D は「いろいろ」+「考える」
E は「きちんと」+「聞きなさい」
F は「はっきり」+「わかる」
G は「全部」+「わかっている」
H は「きれいに」+「歯を磨こう」
I は「わざわざ」+「お越しくださいました」

というように、区別して表現する方が、
手話を読みとって勉強する子どもにはより正確に伝わると思います。






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