２００３年度京都府立聾学校 今月の手話

　手話には、助詞にあたる単語表現はなく、手の動きや方向でそれを表します。
　だから、日本語で１つの助詞の有無や位置によって全く意味が違ってくる
のと同じように手話でも少しの表現の違いによって全く意味が違ってくるのです。

　このページは日本語を手話になおす時に間違いやすい手話表現を集めてみました。

　 あなたの手話表現はどうなりますか？
文の意味を考えながら表現してみましょう。


使われる手話単語
これ だけ やらない やる
人差し指で指差す 左手の掌に人差し指を立てた右手を打ち付ける 両手の握りこぶしを胸元から同時にパーっと開く感じで内側から外側へ払いのけるように手首をふる 両手の握りこぶしを胸元から同時に前へぐっとつき出す
　　
AとBの手話表現の違いが表せましたか。

ＡとＢの手話表現が同じになったという方へ。
ＡとＢは同じ意味なのでしょうか。

Ａの文は「これ」だけをしないという意味です。

Ｂの文は「これ」だけをするという意味です。

従って、以下のようにするとよいでしょう。

★Aは　(自分を指差し）_「これ」　＋　「だけ」　＋　「やる」　＋　「ない」　_（自分を指差し）
アイコンAの文の手話ビデオアイコン



★Bは　(自分を指差し）_「これ」　＋　「だけ」　＋　「やる」　
アイコンBの文の手話ビデオ アイコン