インターネットで手話を勉強!!

今月の手話

*手話の語順と日本語の語順は少々異なります。英会話を覚えるときのように、日本語とは違う言語として手話を覚えて下さい。また、手話は表情が大切です。鏡を見て練習しましょう。

1月のテーマは2000年です。

「2000年問題の噂が心配でしたが、何事もなくホッとしています。」

アニメーションを見たい人はこちらへ(約350KB)
少し重い画像ですが、是非ご覧ください

<2000>

人差し指と親指で数詞の「2」を表しながら、「千」の形を空書するように動かす。(=2000)

<年>

左手拳の親指側に右人差し指を当てる。(=年)

<問題>

両手の親指と人差し指をつまみ、「門」の形を空書する。(=問題)

<色々>

親指と人差し指を立てた右手をひねりながら右へ動かす。(=様々、多様な、色々)

<会話>

すぼめた両手を向かい合わせて左手に向かって右手を開き、次に右手に向かって左手を開く。(=話し合う、話す、会話)

<響く>

両手の指先を揺らしながら、耳元に近づける。(=きこえてくる、響く)

<心配>
全指を折り曲げた両手を胸に当てる。(=不安、心配)

<しかし>

右手の平を返す。(=でも、けれども、しかし)

<すべて>

両手指先を伸ばして円を描く。(=完全、全部、全体、全、すべて)

<起こる>

左手の平の内側で、右手のこぶしを上にあげながら開く。(=事件、発生する、起きる、起こる)

<ない>

指先を開いて手首を振る。(=なし、ない)

<ホッとする>

右手2指を鼻の穴から息を抜くように前に出す。(=安堵、一安心、一息つく、ほっとする)

<PT1>
人差し指で自分を指さす。(=私、一人称代名詞)


ポイント!
手話表現を直訳すると「2000年問題の会話が聞こえてきましたが、何も起こらずホッとしています」のような語順になります。

「千」を表すときは、きちんと「千」と描く必要はなく、「1,2」のリズムで上下に動かすような感じです。

「会話」+「(耳に)響く」で「会話が聞こえてくる」→「噂されている」というような意味に訳すことができます。

「心配」の表情が大切です。写真では、「噂が聞こえてくる」段階ですでに表情が曇っているので、良い噂ではないことがはっきり表現できます。

「すべて」の手話の後に「ない」などの否定表現をつけることで「何も〜ない」「全く〜ない」と訳します。

「ない」と表しているときの写真の表情は、「噂」や「心配」が空振りに終わり、「なーんだ...」という雰囲気が出ています。

「ホッとした」のは「私」ですから、最後に自分を指さします。ホッとしたときの表情を大切にしましょう。