5月21日(木)

 

物理・化学分野

 5月21日(木)6限に京都大学化学研究所 寺西利治教授による特別講義「小さな世界の金属」を実施しました。「なぜ夕焼けが赤く見え、昼間の空は青く見えるのか?」という、生徒が先月の事前学習で学んだ内容から始まり、生徒たちにとっては自身の理解を再確認しながらのスタートとなりました。ローマ時代の名品であるリュクルゴスカップが光を通すことで色が変わって見えることも夕焼けと同様の理屈であることを説明し、「金を微粒子にすることで異なった色を呈するようになる」という話に展開していきました。金の微粒子が形成される演示実験も実際にその場で見せて頂きました。溶液が赤く色づいた瞬間はあちこちで歓声が上がっていました。夏の研修では、この興味深い金の微粒子について学んでいくこととなります。



 5月21日(木)7限に京都大学化学研究所 辻井敬亘教授による特別講義「高分子の魅力―新しい構造が生み出す革新機能―」を実施しました。合成高分子の歴史から始まり、「高分子化合物は表面の構造を変えるだけで性質が変化する」という特徴があり、その表面構造の重要性を具体的な例を挙げながら解説されました。講義の最後は「自分は将来どうなりたいか、そのために何をすればいいかをイメージしておくと良い」といった、大学生活やその先の将来まで結びつく話で締めくくりとされました。夏の研修では、次世代ポリマー薄膜を利用したバイオミメティック発色材について実習を行う予定です。


生物・化学分野

 5月21日(木)6限に京都工芸繊維大学 柄谷肇教授による特別講義「発光生物の光を再現して調べてみよう」を実施しました。ルミノール反応の青白い光の演示で始まった講義では、「光る生物は、なぜ光るのか?」について、光る生物の種類、光るしくみ、光る理由などについて、トリニダード・トバゴの光る浜辺やコロンブスが遭遇した「外洋表層大規模発光現象」など、様々な話題を取り混ぜながら、生物が「光る」ことに対する様々なアプローチについて紹介していただきました。柄谷先生の研修は毎年違った観点からの実験が行われています。今年はどんな研修になるのか楽しみです。

 
洛北SSH 洛北高校
カテゴリ・リスト
クリックで子カテゴリが表示されます。
COPYRIGHT (C) 京都府立洛北高等学校・洛北高等学校附属中学校