京都工芸繊維大学

 

櫻井伸一 准教授 研究室

テーマ:身近な高分子材料の不思議を探る

 2009年の8月3日から7日にかけて、京都工芸繊維大学の櫻井伸一先生の研究室へ、身近な高分子材料を研究テーマにして、研究室訪問を行いました。

1日目は導入のための実験を行いました。偏光板を用いてCDケースやセロテープの光学的性質を調べたり、スライムを作ったり、液体窒素を用いてカプセルボールや輪ゴムを冷却したり等、楽しい実験をしました。

 2日目と3日目は、本格的な実験を始めました。応力の値を電圧の数値として測定する特殊な引張装置を用いて、輪ゴムの応力とひずみの長さの関係を調べたり、輪ゴムをトルエンで膨潤させる実験を行いました。

 4日目と5日目は、2日目と3日目に考えた実験を行う自由研究を行いました。スライムを様々な濃度でグラニュー糖を加えて作り、粘度の変化を調べたり、スライムを加熱し、ワイセンベルグ効果によるスライムの這い上がりの高さの変化を調べました。誰もやったことがないテーマなので大変でしたが、とてもやりがいを感じました。

 研究室の方々には、研究やそれ以外でも本当にお世話になりました。一生忘れられない、とても貴重な経験になりました。

川瀬徳三 教授 研究室

テーマ:身近な界面現象を制御する界面活性剤

 私たちは界面活性剤について学習しました。研究室訪問先が決まった時は界面活性剤=洗剤というイメージしかありませんでしたが、研究室訪問を終え、界面活性剤を使ったさまざまな実験をするなかで、その働きについてよく理解することができました。

 事前学習で調べたコロイドについても、はじめは界面活性剤とどう関係しているのか、わかりませんでしたが、普通なら混ざり合わないような液体と固体が界面活性剤が作るミセルによって固体が液体の中に分散し、コロイド溶液になることがわかりました。研究室訪問では見たことのない実験器具を使い、講義、実験、考察の繰り返しで5日間があっという間に過ぎてしまいました。充実した5日間でした。学んだことを活かして発表に取り組みたいと思います。

浦川宏 教授 研究室

テーマ:染織の伝統工芸と染色技術-伝統藍染から染料分子シミュレーションまで-

 私たちの班は、京都工芸繊維大学の浦川先生の研究室に訪問させていただきました。事前学習の段階では、具体的に何を調べてよいのかわからず、悩みましたが、「染色」に関する基本的な事項を4人がそれぞれ調べてきて共有しようということになりました。

 研究室では、まず基礎となる知識を講義で教えていただきました。そして染色した布帛をプラズマ処理という世界で初めての方法で固着させることができるか、従来の方法と比較しながら実験を行いました。

 何度もサンプルを作っては失敗を繰り返し、条件を変えたり、工夫を加えて、苦労はしましたが、プラズマ処理に関して一定の成果をあげることができました。先生や大学院生の方々はとても丁寧に指導をしてくださり、充実していて、楽しい時間を過ごすことができました。

 またプラズマを発生させる装置、測色計など、普段は見ることのできない機械を使って実験ができ、とてもよい経験ができました。

 
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