ミネルバ大学ワークショップ「無意識の思い込みについて考える」

 

 令和2年8月28日(金)の放課後、平成30年度本校卒業生の梅澤凌我さんを含む4名の講師の方々による「ミネルバ大学ワークショップ」を実施しました。梅澤さんはアメリカを本部とするミネルバ大学の2年生で、3名の日本人同期生と共に、中学校3年生から高校2年生までの希望者14名を対象に、何らかの選択や決定をする際に入り込む無意識の思い込みについて講義とグループワークをしていただきました。最初に無意識の思い込みや先入観である「バイアス」を、「確証バイアス」、「注意バイアス」、「記憶バイアス」、「感情バイアス」の4つに分類し、グループで合唱祭の練習や留学プロクラムのチラシといった仮想の事例を題材に、そこに隠れているバイアスについて話し合いました。次に全体で、男性が多く採用される傾向にあったオーケストラのオーディションに潜むバイアスについて、その種類・内容と個人レベル・組織レベルでの対策について意見を出し合いました。最後には、そうしたバイアスの存在を認識した上で、自分の価値観とそれに影響した具体的体験について振り返る「内省」の方法について学び、各自で実際に取り組みました。参加者は、最初は正解が1つに絞られないディスカッションに戸惑う様子も見られましたが、講師の方々のリードと身近な具体例のおかげで次第に発言が活発になりました。最終的には、様々な選択・決定に影響を及ぼすバイアスの存在を認識し、自分自身について内省することの大切さを実感した様子でした。

 
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