サイエンスチャレンジは、授業を離れて、様々な「科学」に挑戦する講座です。「好奇心」がある人ならば、誰でも参加できます。放課後や土曜日、長期休業などを利用して実施しています。
3月16日(土)に「丹後半島の自然と文化の一端に触れるツアー」を行いました。台風による2回の延期を経ての実施となりましたが、琴引浜で丹後半島の地質や鳴き砂のメカニズムを知り、伊根の舟屋では丹後半島の地形にあわせてどのような歴史がつくられてきたのかを学び、展望台から天橋立の砂嘴を観察するという、理科と社会の総合的な視点から丹後半島について学習を行うことができました。
様々な数学の問題を視覚的に捉えるためのツールとして、「GeoGebra」というソフトがあります。これを用いて、図形や関数のグラフを描き、その図形やグラフを実際に動かしたりして、それらの性質を調べました。三角形の五心を作図し、三角形を動かすことで五心がどのように動くのかを観察したり、領域の問題を作図し、実際に図形を動かして調べたりしていました。短い時間ではありましたが、基本的なGeoGebraの扱いには慣れてくれていました。
平成30年12月8日(土)に、名古屋のトヨタ産業技術記念館に生徒16名、教員3名で訪問しました。夏休み等の長期休暇中は訪問者で一杯になる人気の記念館です。トヨタグループの始まりである「トヨダ自動織機」から現在の「トヨタ自動車およびそのグループ企業」まで脈々と続く歴史がよくわかる展示でした。綿花から糸を紡ぎ、糸から布へ織っていく流れが見て・聞いて・触ってわかる実物がたくさんありました。また、自動車に関する展示も充実しており、機械部品ひとつひとつに技術者の創意工夫があり、超精密機械である自動車はそれらの集合体なのだということもよくわかりました
10月5日(金)、サイエンスチャレンジとして、実験講座「緑に光る大腸菌を作ろう」を実施しました。遺伝子組換え技術について基本を学んだ後、実際に大腸菌に緑色蛍光タンパク質(GFP)の遺伝子を導入しました(形質転換)。GFPはオワンクラゲが造るタンパク質で、近年では生命科学の実験に幅広く利用されています(GFPを発見した下村脩博士は2008年ノーベル化学賞受賞)。
5日は遺伝子を大腸菌に入れただけで、見た目には何も変化がありませんでしたが、翌週、生えてきた大腸菌にブラックライト(紫外線)を当てると、大腸菌が緑色に光り実験は成功。自らの手で生物の性質を変化させたことに、参加者は驚きを隠せない様子でした。
7月19日(木)の放課後、希望者を対象に京都薬科大学代謝分析学分野教授 安井裕之先生による特別講義「生命と元素~健やかな人生を送るために」を実施しました。元素と薬の関わりや薬学部での研究など少人数でしたが、講義の最後は時間を忘れて、先生と生徒の一問一答でした。これから進路を考えるに当たって、選択する一助になったと思います。
総合地球環境学研究所の太田研究員による、フードスケープ ワークショップの第1回目として「食卓からは見えない×食卓を支えている仕組み(フードシステム)を理解する」をテーマに行いました。思い出・記憶に残っている“好ましい食事”を各自書き出し、それを支える役割としてはどのようなものがあるか、を考えるところからスタートし、それを発表しながら、どんなフードスケープを好ましいと感じるのか、何が好ましいフードスケープを支えているのかをまとめていくことができました。また、最後には、そのフードスケープを持続していくために、経済状況(給料が下がらない日本の将来)、条約(貿易のための条約、平和な世界状況を作る)、後継者、余裕のある働き方が必要であるというところまで、参加者の皆で深く考えることができ、とても充実したワークショップとなりました。
今回は、滋賀大学教育学部の加納先生と京都府菓子工業組合青年部の和菓子職人さんをお迎えして『和菓子をつくって食べてヒミツを探ろう』というテーマで、饅頭をつくりました。各班にプロの職人さんと、大学生の不思議発見アシスタントが付く贅沢な環境の中、材料を変えることで、どんな変化がおこるのか確認をしたり、なぜこんな工程が必要なのかという疑問をたくさん見つけて共有したりしながら、料理を科学の視点で探究することができました。
2つのチームに分かれ、NHKの番組「ピタゴラスイッチ」をモデルに、スタートからゴールまでビー玉を動かす装置を作成しました。装置はいくつかの課題をクリアするように作る必要があり、それぞれが思い思いの方法で課題をクリアしていました。両チーム時間の配分に苦心し、思っていたものが出来上がらず悔しい思いをしたようです。参加者の感想からは「協力が楽しかった」「時間配分の大事さを学んだ」など、この経験を今後に役立てたいという意気込みを感じました。
4月11日(水)、高校3年生4名が海外の数学コンテスト「Purple Comet! Math Meet」に参加しました。これはインターネットを通じて参加する形式で、チームで相談することはもちろん、電卓やエクセルなども使って問題を解くことができるコンテストです。1チーム6人まで参加できるところを4名で参加しましたが、多くの問題を解くことができました。今年は京都の多くの高校からこのコンテストに参加する動きがあり、どのような結果になるか楽しみです。
月に1度、掲示板および総務企画部の前で数学の問題を出しています。ここには難しい数学の知識が無くても取り組める代わりに、高校2年・3年生の知識でもすぐに解決することはできないような奥の深い問題が出題されています。取り組んでくれた人や正解者の名前は、本校のwebページに掲載されます(希望があれば載せないこともできます)。
ラグランジュの会では、毎月1回数学者の上野健爾先生をお招きし、前半は中学生から参加可能な講義で、後半は高校生を対象とした講義を実施しています。また、高校生を対象にこの講義に向けて、毎週水曜日、金曜日に微積分学、位相数学の勉強会を行っています。講義も勉強会も難しい内容を含みますが、やる気があれば誰でも参加可能にしています。