京都府民総体

令和元年度8月12日(月)、向日市民体育館で京都府民総合体育大会 新体選手権大会が行われ、
高校1年生の部干場 知優里が、2年生の部小西 野乃花が、
3年生の部植田 あゆ美がそれぞれ個人総合優勝に輝きました!!


インターハイも終わり、他競技では次の年度に向けて新体制がスタートする時期。
この大会をもって、新体操部を卒部し、競技を引退する生徒がいました。
高校3年間の部活動は、生徒達にとって様々な思いがつまったもの。
それゆえに、「引退」という場面に出会うと全く関係のない人でさえ涙腺が緩んでしまいます。
それが、3年間ではなく小さい頃から10年以上も続けてきた競技の引退となると
感慨もひとしおです。

ひとつの演技時間は90秒。これが最後、という余韻に浸るにはあまりに短く
演技中も、選手が手具を投げ上げる瞬間には、思わず「頑張れ!」と言いたくなる緊張が次々と押し寄せ、90秒などあっという間。
だからこそ、演技が終わった時、観客は良い演技だったよ という意味を込めてか
「よーーし!!」と叫び、選手をねぎらう。
そんな、言わば"一連の流れ"を、これまで大会の度に目にしてきました。

この日、植田さんが、新体操競技生活上最後となるボールの演技を終えた時、
いつも声をかけているチームの人たちからの声かけが変わりました。
みんなでそろって、今まで以上に大きな声で、

「お疲れ様ーーーーーーーー!!」「よーーし!!」

目前の演技だけでなく、これまでの植田さんの新体操の活動に対する最大のねぎらいでした。
なんてあたたかい世界なんだろうと、その様子を後ろからみていて、涙がこみあげてきました。

最後の大会を優勝で終えることができた、それはもちろん素晴らしいことですが、
何よりも、演技が始まるときに「勝とう」という意識ではなく、
最後の演技を心から「楽しもう」としているかのように見える、
晴れやかな笑顔で最初のポーズをとる植田さんの姿が印象的でした。

全国の3年生が、勝っても負けてもこれで終わり、という瞬間を経験していることでしょう。
頑張ってきた生徒達に、あたたかい応援と労いの言葉がかけられますように。
卒部おめでとう!これまでお疲れ様でした!!!
部活動の中での学びを、今後、あらゆる場面で発揮してくれることを願います。
応援ありがとうございました。

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