新入生の皆さん、入学おめでとう。
上に揚げている本校のメッセージについてお話します。「鍛える」という言葉は「体を鍛える」、「筋肉を鍛える」、「鋼を鍛える」、「刀を鍛える」と言うように、外部から様々な刺激を受け(与えられ)そのもの自体が強くなっていく場面・状態で使われています。
従って、外部からの刺激が強ければ強いほど、そのもの自体の強さも大きなものとなり、外部の刺激に打ち勝つほどに磨かれていくと解釈することができます。
さて、これからの高校生活は、その先の社会人として身につけておくべき多くの内容(学習活動、規律、生活習慣、部活動、進路に向けた取組など)を学びます。私はまさにこの内容こそが外部の刺激そのものであると考えます。その刺激が大きければ大きいほどしっかり鍛えられ、より磨かれた自らを具現化することができます。それが「鍛える」に込めたメッセージです。
一方、「創る」は、意図的に「作る」ではなく、「創る」としています。
「作る」は「以前から存在しているものを再現する」、「言われたとおりに形にする」というような感じで受動的な印象を受けますが、「創る」は「創造する」、「創設する」など、自ら考え知恵を絞って「新しいものをつくり出す」という意味があり、「自主的・主体的に考え行動する」という期待を込めています。
「誰かに言われなければ動かない」、あるいは「やらされている」などと言った消極的な行動ではなく、しっかりとした目標を持ち計画的に行動できる力をつけることが大切であるというメッセージです。
新入生諸君には、本校のこれらの言葉に託したメッセージをしっかり考え、高校生活を送ることを期待しています。
また、保護者の皆さんともしっかり語り、考え合い、地域に愛され、地域の方々とともに「創り上げる学校」であるため、本年度は下記事項を重点目標として、様々な取組を展開して参ります。どうか御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
■ 平成26年度重点目標
1 スポーツ健康科学科の学習内容・事業等をより洗練し、その体系化を進める。
2 理系コースにおいて効果的な学習を展開するとともに、将来の進路を見据えた学習内容・行事を計画する。
3 高い希望進路実現に向けた学力向上とその定着を図る。
(土曜活用事業、自習室活用、学力分析、ITC活用による進んだ授業の展開など)
4 地域から信頼される学校づくりを一層推進する。
(社会性を高める生徒指導の徹底、生徒会・部活動の活性化、地域のスポーツクラブ等との連携など)