20211109 zenntai.jpg 本校の講堂で、令和3年度全国高校生伝統文化フェスティバル~伝統芸能選抜公演~の「おもてなし研修」を開催しました。

 12月12日に実施されるこのフェスティバルの「おもてなし隊」として、活躍してくれる、京都府立の北稜高校・嵯峨野高校・京都八幡高校・そして本校の生徒たち約60名が参加して研修会がはじまりました。

 京都府高等学校文化連盟会長である本校の吉川校長先生の開会挨拶に続いて、和やかな雰囲気の中で始まったこの研修会、本校からは生徒会の21名が参加し、講師の先生からのお話に熱心に聞き入り、また実践練習にも笑顔で取り組んでいました。

 「おもてなし隊」は、日本の伝統文化の継承・発展に全力で取り組む高校生の「晴れの舞台」を支えるスーパーサポートチームです。本日の研修では、お客様や出場校の皆さん、また地域の方々や主催される方も含めた全ての方に喜んでいただけるような「京都ならではのおもてなし」にチーム全員で取り組み、とても充実した研修となりました。

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【吉川校長先生の開会挨拶を掲載します】

 みなさん、こんにちは。高文連会長、鴨沂高校校長の吉川です。

本日は、「おもてなし研修」に、北稜高校、嵯峨野高校、京都八幡高校、そして、鴨沂高校のみなさん、鴨沂高校講堂に集まっていただき、ありがとうございます。この緞帳は、本校卒業生の上村淳之氏の作品で、「四季花鳥図」という題名です。右から春夏秋冬となり、ちょうど今は、秋と冬の間だの季節で、秋も深まってきました。

 本日は、おもてなし研修の講師として、株式会社センチュリーアンドカンパニー柳井 尚美先生にお越しいただいています。ありがとうございます。柳井先生は、このおもてなし研修に、これまでも何度もお世話になっております。

 さて、皆さんにとって、今年度も大変な日々が続いてきましたが、今年は、京都でも、体育系、文化系の大会やコンクールも行われ、8月には、和歌山で全国総合文化祭が行われました。その合唱部門の開会の挨拶で、代表生徒が「こうして、全国の仲間が、和歌山に集まってくれたこと、そのことが一番素晴らしいこと」と言ってくれましたことがとても印象に残っています。オリンピック・パラリンピックも感動的でした。しかしながら、8月の下旬からの緊急事態宣言で、皆さんは大変な中でしたが、感染防止に全力で協力し、よりよい学校生活になるよう努めてきたと思います。そんな中、9月末に解除され、各校で、学校行事やさまざまなことが、各校で現在行われてきています。京都にも、たくさんの修学旅行生が来ています。9月中旬から始まった京都府総合文化祭も、順調に進み、無事終了しました。私もいくつかの会場に行ってきましたが、素晴らしい作品、熱演ばかりでした。そして、この週末、滋賀県で近畿総合文化祭が開催され、多くの高校生が集まります。素晴らしい大会となることを願うばかりです。

 そして、12月の伝統文化フェステイバルについては、今年度も全国の公演はyouTube配信で、おもてなし隊は、リモートで全国の高校生とつながる形での実施となります。全国の高校生が京都に集まり、舞台での熱演を直接見ることや"face to face"のおもてなしはできませんが、しかし、みなさんは、このようなときに、進んで手を挙げてくれたことは素晴らしいことだと思います。

 このようないつもとは違う形の実施ですので、活動は変わりますが、そのあたりを皆さんに理解・協力をおねがいしたいと思います。しかし、今年も、いつもとは違う形ですが、このように全国と京都の高校生かがつながる機会を大切にし、今年があるから、来年度につながると思います。今年は、10回目の開催で、来年の11回目につながるものとなればと思います。

 さて、ある本に、人は、人と人の間に存在するから人間だと書かれていますが、人と人とを結びつけているのが、互いへの尊重・リスペクトという気持ちだと思います。この相手へのリスペクトの気持ちが、おもてなしの根っこにあるものだと思います。今年は、リモートでつながりますが、全国と京都の皆さんを結びつけるのが、相手へのリスペクトの気持ち、おもてなおっきー短足(HP用).jpgしの気持ちであると思います。その中で、皆さんが、柳井先生から、おもてなし研修でお教えいただくことは、今回だけでなく、皆さんの将来の財産になるはずです。ですので、本日の機会を是非、大切にしてほしいと思います。それでは、柳井先生、よろしくお願いいたします。