おっきー短足(HP用).jpg 2学期の終業式を行いました。講堂から、1・2・3年生の教室にライブ映像を配信しました。校長先生の式辞に続き、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長が講話をしました。

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 校長先生の「式辞」を掲載します。

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 おはようございます。2学期も本日をもって終了します。今学期は、皆さんにとって、どのような学期となったでしょうか。
 最初に文化祭から始まりました。1年生の溌剌としたパフォーマンス、2年生の完成度の高い映像、3年生の圧巻の演技、一つ一つからみんなの思いが伝わってきました。各部の取組も素晴らしかったですし、ダンス部の部長が「みんなの力・支えで、最高の文化祭になった」と言ってくれた言葉は、鴨沂生らしく優しく、心のこもった記憶に残る言葉でした。体育祭は、晴天のもと、恒例の「筋肉祭」から始まり、各団が全力で競技・応援し、笑顔一杯の体育祭でした。終了後、多くの鴨沂生が、「最高に楽しかった。鴨沂最高!」と言ってくれましたのが、とてもうれしかったです。2年生の研修旅行には「全部いい思い出」という感想もありました。文化祭、体育祭、研修旅行が大成功となったのも、皆さんが協力し取り組んだからこそだと思います。

 部活動では、多くの公式戦や大会等があり、どの部も真剣に取り組みました。多くの部が、京都府、近畿や全国大会で大活躍してくれました。先日、女子バレーボール部の府の2次戦に行ってきましたが、3年生中心にとてもチームワークがよいのを実感しました。日々の部活動に和気藹々と取り組んでいるのが鴨沂の良さであり、一つ一つが、皆さんの人間としての成長につながっていると思いました。

 1年生は入学して9ヶ月、高校での授業、自学自習、部活動、学校行事などさまざまなことに取り組み、本格的な高校生活が始まった学期となりました。2年生は部活動や様々な場面で中心となって動くことが求められ、また、高校後半期となり、希望進路実現に向けて具体的に動き出した学期でした。3年生は文化祭・体育祭で圧倒的な存在感を見せてくれましたし、希望進路実現に向けて、放課後、学校で多くの3年生が自学自習をするなど、真摯に取り組んできました。これから共通テストや一般入試が始まりますが、粘り強くトライしてほしいと思います。心から応援しています。

 この秋には、佛教大学原副学長が2度、講演をしてくださいましたが、その中で「鴨沂生にはとてもいい雰囲気がある。勇気を出して、自分の殻を打ち破って、是非、自らの夢に突き進んでほしい」と言われました。講演中に手を挙げて発言してくれた生徒は、「手を挙げて発言すれば別の自分になる」と言ってくれましたし、講演後の感想文には「少しの勇気を出せるか出さないかで人生が別のものになる」とありました。鴨沂生は、自分と真摯に向き合うことを大切にしていると思いました。

 本校の2,3階には書道の作品が展示されています。そこで「最高の仲間との連帯」、「この3年間は私の18年間の中で一番の宝物」ということばに出会いました。また、今年の読書感想文には、「私自身も周りの人を受け入れ、認められる、そんな心の広い人になりたい」、「自分自身をもう一度見つめ直したい」という感想がありました。この鴨沂で、一人一人が、仲間を大切にして充実した高校生活を送る中で、自分を高めたいという気持ちを強く持っていることを実感しましたし、うれしく思いました。

 さて、本日は、12月25日。クリスマスです。今年1年は、皆さんにとってどのような1年でしたでしょうか。コロナ禍の中で、制限のある中での学校生活でしたので、皆さんにとっても大変な1年だったと思います。しかしながら、この鴨沂では、生徒、保護者と教職員が「今、何ができるか」を考え、協力することで、学習・部活動やさまざまな学校行事をここまで実施することができました。まさに「チーム鴨沂」でしたし、とても素晴らしいことだったと思います。皆さんのことを校長として、誇りに思いました。

 今から30年以上前に「クリスマスショー」という伝説的音楽番組がありました。そのエンディングの歌に、「今年の出来事がすべて好きになる」という歌詞がありました。毎年、冬になると思い出します。よいこともそうでないことも、振り返ってみれば自分にとってよかったと思うことが、きっと次につながるのではと思いますし、生きていく上での秘訣かもしれません。それでは、3学期の始業式には、全員元気に集まって下さい。来年が皆さんにとって、よい年であることを願って、2学期終業式の式辞とします。