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「夢をかなえる場所がここにある」「勉強も、部活も、全部。」 京都府立西舞鶴高等学校

TEL. 0773‐75‐3131

〒624-0841  京都府舞鶴市字引土145

令和4年度 1学期 始業式
令和4年4月8日
 
 4月8日(金)、始業式を行いました。
 校長式辞
 
 校長先生からは次のお話がありました。

 令和4年度がスタートしました。新入生も合わせ579名となる西高生たちの成長と活躍を大いに期待しています。
 さて、昨日、自転車小屋で出会った部活帰りの新2年男子生徒は今回が人生初のクラス替えらしく、「緊張する」と嬉しそうに話していました。今どんな表情で座っているのでしょう。今朝のクラス発表、掲示板前には人だかりができ、かなり盛り上がっていましたね。みなさんが今青春を謳歌し格闘している高校生活を私たちもかつて経験して大人になり、現在の仕事に就いています。今日は暫しの間、私の昔話におつき合いください。
 先ほどの生徒と同様、幼稚園から中学校までクラス替えもなく、27人の幼馴染と一緒に狭い社会で育った私は、当時、住所で受験先が決まっていた高校の普通科を何ら迷うこともなく受験しました。そして、合格発表の日から毎日暗くなるまでテニスコートに通いづめ、勢いそのまま高校生活に突入したものですから、勉強もそっちのけで、からっきし。成績も7より6の方が多い。それが高校生になって初めて手にした通知表でした。
 毎朝コートにローラーをかけ、昼休みには石灰を溶かしたジョロでラインを引き、日が暮れるまでボールを打つ。どっぷりテニスに浸かった生活が3年引退まで続いた私だったので、もしも彼らに出会っていなければ、今とは全く別の人生になっていたはずです。
 彼らと言うのは、違う中学から来た友達で、たまたま同じクラスで私の後の席になったY君とその友人だった隣のクラスのK君のこと。部活に入らず、優秀な兄姉にならって自分も難関大学に入って当然と考えていた彼らは、全てにおいて私とは真逆。幼なじみや部活仲間にもいなかったタイプの人でした。でも、妙に気が合ったのです。というか、足らないところを互いに補い合っていたのかも知れません。
 部活停止のテスト週間になると決まってY君宅に入り浸り、人生が何たるやも知らぬ青二才たちがクラッシックを聴きながら、いっぱしにニーチェやサルトルを語りあっていました。できる彼らはさておき、私の方は「今そんなことしている場合じゃないでしょ」とお叱りを受ける身の程知らずの行動だったかもしれませんが、それでも、彼らとの時間は刺激的で思いっきり背伸びができたのです。
 あれは高1の夏が終わる頃のこと、K君がある提案をしてきたのです。それは、当時受験参考書のベストセラーだった『試験に出る英単語』のカセットテープをみんなでお金を出し合って買わないかという誘いでした。
 塾はもちろん学校の補習すら出たことがない。自前の参考書も持っていなかった私が友達の誼で大枚はたいて買うことになったそのカセットテープ、それもマスターテープをダビングして音のかすれたコピーテープが、その後の私の学びを奇跡的に変え進路を拓く重要な鍵となったのです。
 ラジカセから流れる英単語と解説が、発音記号を見てもちんぷんかんぷんだった苦手意識を払拭してくれました。やればやるほど語彙が増え、言葉の成り立ちやそのバックグラウンドとなる歴史や文化にまで興味が広がっていきました。
 勢いに任せて試験に出るシリーズを他の教科でも買い揃えました。学校の授業とは別に自分で目標と計画を立てて進める学習は達成感がありました。今風に言うと、セルフマネジメントでPDCAサイクルがどんどん上手く回り始めたのです。そして、テニスの試合で上の大会に勝ち進むほどに、自分なりの意志を持った文武両道に自信と誇りを強くしていったのです。
 そのきっかけとなったのは、カセットテープ。そして、導いてくれたのは異質な友人だったのです。
 今、お話ししたのは昔話で私の個人的な体験に過ぎません。ただ、私は信じているのです。今日隣に座る人があなたの人生を変える。あなたがその人の人生を変えるかもしれない。仲間と切磋琢磨する「努力と友情」の日々の中に、人生を変える出会いがあるということを。
 あれから半世紀近くの歳月が流れ、アナログのカセットもハイテクのICT教材に置き換わり、スタディサプリという便利なツールまで登場してきました。春休み中も、復習に加え、動画で先取り学習を頑張った生徒もいるようで、昔の自分を思い出しながらうれしい気持ちでいます。
 あくまで、スタサプは学習ツールの一つであり、先生たちの課題配信は学びの仕掛け作りをするに過ぎません。これをどう使いこなすか、学力を伸ばせるかどうかは、あなた次第。学びの個別最適化なんてものは他人に期待するものではない。自分なりにカスタマイズし、絶えずアップデートしていくのです。目指すは「自立した学習者」。
 偏差値はただの目安に過ぎません。受験の合否はすべてその大学の合格最低点を突破するかどうか、その一点で決まるのです。志望校を狙い定め、傾向と対策を分析し、しっかり戦略を練りなさい。そして、進路実現に向けた日々の研鑽をとおして、学業はもちろん、人格も磨いていきましょう。
 ここで、話は変わりますが、みなさん、壇上に立つ校旗に注目してください。校旗は学校のシンボル。校章が刺しゅうされたこの真新しい校旗は、今年、旧制舞鶴中学校の創立百周年となることを記念して、双鶴同窓会より寄贈いただいたものです。みなさんに披露するとともに、感謝の意を表したいと思います。
 旧制舞中と舞女の流れをくむ本校の伝統レガシーとして、大江季雄選手の「友情のメダル」や、岡本道雄元京都大学総長の校歌記念碑の由来をこれまで紹介してきましたが、この式が終わったら体育館入口に建つ舞中校歌の石碑も見てください。
 校歌の文字を揮毫されたのは私が高校生の頃の京都府知事で、後に法務大臣も務められた林田悠紀夫さん。舞中では大江季雄選手の1年後輩で柔道部員だった林田さんが、知事となられて母校を視察された際、真っ先に向かわれたのはやはり柔道場。「自分はここで汗を流したのだ」と言って青春時代を懐かしんでおられたと伝え聞いています。
 同窓会から贈られた新しい校旗のもと、みなさんも「夢への挑戦」を通して、校訓に謳う「究理」「尚志」「敬人」の精神を育み、本校の新たな歴史と伝統を創造する主役となってくれることを願っています。西高みんなで挑戦しましょう。

紹介された新校旗

第一体育館前にある
林田悠紀夫さん揮毫 舞中校歌の石碑

生徒指導部長訓話
 生徒指導部長からは次のような趣旨の話がありました。

 「凡事徹底」という「当たり前のことを徹底する」とう言葉があります。あいさつや身だしなみなど、当たり前のことを徹底することは、人として、社会人として、大人として大きな成長につながります。毎朝の検温入力も徹底し、マスクの着用や黙食に努めましょう。また、交通安全に気をつけ、今年度は自転車での事故ゼロを目指しましょう。
 昨年度はコロナ禍で学校行事が制限されることもありましたが、今年度は感染対策を行った上で、生徒会とも相談しながらできる限り行事をしていきたいと思っています。楽しく安全な学校生活を過ごしましょう。

 離着任式
 退職された事務長からは次のような趣旨の話がありました。
 「 自分自身、学校で働きたいとの思いでこの仕事に着きました。自身の体験から人を助けられる仕事をしたい、家族の看護の手助けになれば、という思いでリハビリの先生になった方もおられます。みなさん、自分のやりたいことは案外日常生活の中で見つかるかもしれません。
 マスクなしで制限なくやりたいことができ、好きな時に好きなところへ行けるような日が早く来ることを祈っています。引き続き西舞鶴高校にいます。学校事務に興味のある人は話を聞きに来てください。」
 なお、今年度は再任用事務長として引き続き勤務されます。

着任された先生の紹介

10名の先生をお迎えしました。
 着任された先生は「歴史のある西舞鶴高校は、勉強も部活もがんばる、とてもおもしろい学校だと聞いています。1日も早く慣れてみなさんと一緒に学校生活を送っていきたいと思います。気軽に声をかけてください。」という趣旨の話をされました。

 最後に、HR担任が紹介されました。
 

 放課後には運動部員集合が行われました。
 
運動部員集合の様子 
 入学式は4月11日に行われます。

バナースペース

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