テーマ    たから みんなで育もう 家庭・地域の子ども

11月11日(土)午後1時20分から、南丹市立園部中学校において、
「平成18年度家庭教育支援総合推進事業
南丹地区子育てフォーラム
を開催しました。

全体会では、中学生や地域の子育て活動の発表、南丹地区子育て支援協議会からの提言があり、その後、8つの選択講座を開講しました。当日は、南丹地区の幼・小・中・府立学校の保護者や地域の方々の他、子どもも一緒に学ぶ講座もあり、約320名が参加しました。
開会挨拶をする南丹地区子育て支援協議会白樫会長

青少年からのメッセージ

「少年の主張」京都府大会〜私の主張2006〜で入賞された中学生の発表

「夏ごとに、5年間研究を重ねてきたこと」
(京都府知事賞受賞)
南丹市立園部中学校
3年 高木麻衣さん
☆小学4年生の時神社で見つけた動く空蝉。それを成虫にしてあげることができなかったことをきっかけに、蝉や蝉の生活する環境について研究を進めていきました。その中で社会や地球環境にも目を向け、「多くの人が自然に目を向け、虫たちの声がいつまでも絶えることがないように」と訴えました。
「私の父親」
(京都府公立中学校長会長賞受賞)
亀岡市立大成中学校
2年 山口美季さん
☆父親を知らない苦悩や葛藤、懸命に育ててくれた家族に対する思いを、ありのまま語ることで、家族の大切さを訴えました。
「自分の心と向き合うことで、新しい気持ちを抱くことができた。」「他者を理解し愛情豊かな眼差しを持った大人になりたい。」と希望で結びました。
中学生による「青少年からのメッセージ」 (参加者の感想)
*「セミ」や「父親」を通して自分なりのしっかりとした考えを持っておられることに感動しました。一つの事柄から、広く世間を見たり、環境問題に触れたり、人を思いやる気もちを持ったり・・・等、発表の内容はすばらしかったです。
*セミの羽化の研究もさることながら、今ある社会の状態や地球環境まで考えていけることはすばらしいです。また、色々な家族形態がある事を子どもの心でいっぱい考え、受け止めている姿には心を打たれました。

地域活動報告

横田夢倶楽部の実践発表 「横田夢倶楽部の活動」

南丹市園部町 横田夢倶楽部
代表 河原 丈彦 さん
    小寺 直見さん
    三大寺 明美 さん


☆平成14年12月、地域の子どもたちが集いお話会を楽しむ、お話サークル「リトルベアー」が生まれ、共感されたおじいちゃん・おばあちゃんも一緒になって「横田夢倶楽部」誕生!
☆定期の活動は
@「お話会と手作り教室」−読み聞かせと昔のおもちゃ作りや手作りおやつ
A「横田チビッ子楽農クラブ」−さつま芋や黒豆大豆の栽培など四季折々の農作業と収穫祭。
☆イベント
「とんど」「龍神祭り」「夏祭り」「地蔵盆のお楽しみ会」「餅つき」等、地域の行事と一緒に。
☆地域の子どもたちが集って楽しく過ごす、「自由で気楽に」をモットーに活動。子どもたちがいつか「横田に生まれて良かったな」「横田は私のふるさと」と思ってくれたら!
インタビューに応える横田子ども会の子ら

横田子ども会にもインタビュー

☆心に残っている活動は、「流しそうめん・竹細工」「読み聞かせ」等。
☆これから「昔の遊び」等一緒にやりたい。ウオークラリーも楽しみ!
*地域あげての取組に、地域の教育力のすばらしさを感じました。大人も団結・子どもも団結に、悪い芽は芽生えないと感じました。
*地域の子どもたちがみんなで集まって楽しく過ごす、大人になってから楽しかったなあと思い出す、この地に生まれて良かったと思ってくれる、そんな活動ができたらと心から思います。私の子どもが、まだ幼かった頃にしていた子供会活動は正にこのような思いでしてきました。子どもたちが大きくなった今、もう一度違う形で参加してみたいと思わせてもらいました。

選択講座報告

京都学園大学吉中教授の提言
座長(京都学園大学人間科学部吉中康子教授)からの提言
提言の概要
☆自然の中で命を感じながら子ども時代を生きることの大切さ
☆体験を通してこそ、知識は総合化して「知恵」に
☆子どもは社会の希望の存在、未来からの預かりもの
☆育児の前に、育自が必要
☆子育ては、母親・父親がともに関わり、社会全体で責任を負う意識を涵養する。
選択講座を紹介する協議会委員
選択講座紹介
*自然から受ける五感の大切さや、知識のみではなく知恵を持つ事の大切さがよくわかりました。出会いは待っていてはだめですね。自分が行動しなくては。行動的になろうと思いました。
*選択講座がバラエティーで、色々な立場の人がより興味ある講座を受講できることが良いと思います。子育てフォーラムですが「親育てフォーラム」なんだという思いでいっぱいです。
南丹地域健やか子育て宣言へのリンク←ここをクリック「南丹地域健やか子育て宣言」

協議会からのメッセージ

講座1 Let's 生活改善
ブレインストーミングで盛り上がる話し合いお父さんも一緒に活発な意見交流! @養護教諭から課題を提起
A「早起きをするには?」「朝、うんこをするには?」等テーマに沿ったグループ討議(ブレインストーミング)
B保健師のまとめ

☆規則正しい生活リズムのキーワードは、朝起きる時間です。夜寝るのが遅くても決まった時間に起きることが大切です。休日の遅起き、実は、生活リズムを壊しています。体を休ませる(睡眠をとる)なら、早寝です。
☆子どもの早寝には「家族の協力体制」という意見も!
☆元気な子は、「食う・寝る・遊ぶ」が基本です。
*いろいろな意見が聞けて良かったです。
*ブレインストーミングでの意見交流、とても楽しく参加させてもらいよかったです。聞くだけでは忘れてしまうことも多いですが、一緒に考え合うことは頭にも残り良かったです。

講座2 やっぱり大事! 朝ごはん
栄養教諭らの寸劇「たまちゃんの大変身」
栄養教諭らの寸劇「たまちゃんの大変身」
@栄養教諭からの「早ね・早おき・朝ごはん」提起
A食育体験「たまちゃんの大変身」
B3つのコーナー「パパッと朝ごはん」「食のお悩み相談」「作って遊ぼう食育絵本」


☆イライラ、無気力、疲労感や生活習慣病など、欠食が引き起こす様々な健康被害も、朝ごはんをしっかりとることで改善され、一日の生活リズムも整い、生き生きと健康に過ごせるようになります。
☆一日のスタートは朝ごはんから!短時間でパパッと作れるメニューを取り入れながら、子どもと一緒に朝ごはんを食べ、家族の絆を深めましょう。
*「食育」の大切さを寸劇で提起してもらってよく分かりました。
*朝ごはんを摂ることは、子どもの成長を豊かにするだけでなく、家族の絆を深めるというためにも大切だと知った。
*即実践に生かせる講座でした。他の人にも教えてあげたいと思いました。

講座3 子どものこころを育てるヒント
グループ交流の様子
大谷先生にも入っていただいて
グループで交流
@講話「保護司の目から見た家庭教育」
亀岡市教育委員・保護司 大谷俊定 氏
☆子どもには個々に個性があり生育環境も異なるのだから育児書通りではだめだ。中学生になっても、スキンシップが大事。
☆「怒る」と「叱る」の違い・・・怒ることは子どもを萎縮させ、心を閉ざしてしまう。
☆家庭のぬくもりが子どもの居場所を作る。

Aグループ交流とまとめ
スキンシップのあるコミュニケーション、子どもの発達にあったふれあいの大切さ、「ありがとう」の言葉や「ほめる」ことを大切に、親がゆとりを持ち家族で役割分担する等、多くの意見が出されました。
*胸にジーンときました。反省!!です。
*先生の話を聞いて、フムフムと納得していましたが、家に戻るとまたいつもの調子に・・・。今日だけでも子ども達を抱きしめてやりたい。
*グループでは、子どもの年齢に合った意見、他の人の考え方などが聞けて参考になりました。

講座4 楽しもう あんな本 こんな本
お薦めの一冊を紹介し合う参加者らお薦めの一冊を紹介し合った交流の時間 @講話「絵本と子育て」
NPO法人「絵本で子育て」センター 小林洋子 氏
☆「子どもの手の届くところにいつも絵本を」が大切
A読み聞かせ
青野小学校学校支援ボランティア「あおいとり」湯浅和江さん
☆「もったいないばあさん」「じごくのそうべい」楽しいひとときでした。
大成中学校お話の会 川口恵美子さん
☆絵本は子どものための本ではなく、子どもからわかる本という位置づけで。
B「私のおすすめの一冊」交流
本の内容も教え合って、絵本を知ることの楽しさも味わうことができました。
*いろいろな本を見せていただいて良かったです。
*久々に絵本を読んでいただきました。とても楽しかったです。中学生に読み聞かせをされている方から、絵本は「幼児からでも判る本」と位置づけで本を選んでおられるところに感動。うちの子にも絵本をもう一度渡してみようと思います。

講座5 子ども達とメディアのより良い関係づくり
パソコンで模擬体験 @講話「情報メディアによるトラブル」
南丹市教育委員会派遣社会教育主事 清水浩次
A体験講座「情報モラル学習会」
園部中学校 山下智之・山内至 教諭

☆携帯やインターネットは、大変便利な情報収集・通信手段ですが、利用者の低年齢化とともにトラブルが増加している。
☆大人向けのサイトに、子どもでも簡単にアクセスでき、何の気なしに指示に従えば・・・、様々な映像や情報につながる。(模擬体験)
☆家庭でできる予防措置を講じるとともに、使い方のルールを話し合うことが大事です。
*携帯による子どもの世界の広がりは想像以上のものがあり、使い方及び使うモラルをしっかりと学ぶ必要がある。
*私はインターネットは怖いものでもあると思っていますが、子どもは思っていないでしょうね。本日経験させていただいて良かったです。

講座6 危険から身を守る
身近に住む有毒な野生動物も展示
身近な生活圏に棲む危険な生き物の標本
@講義「薬物乱用の現状及び防止について」(ビデオ視聴)
南丹保健所環境衛生室 山本隆弘 係長
☆社会のルールから外れた方法や目的で薬物を使用することを薬物乱用といい、例え病院で処方された薬物でも目的外で使用すれば乱用。
☆栽培が規制されている「ケシ」「大麻」が身近に栽培されている現状があり、その鑑別・対処方法を知っておく。
A講話「自然界に潜む危険から身を守る」
南丹地区子育て支援協議会 白樫 貢
☆子どもの成長にとって自然体験活動は重要。しかし、危険な生き物も生息しており、対処方法を知っておくこと、これぞ生きる力。      
*ケシの種以外の部分全てに麻薬成分があることを初めて知ったし、自然に育成している事も十分考えられることから、花を見たときは少し注意して見たいと思う。
*薬物について、ボンヤリとしていた部分が少しはっきりできたのがよかった。たとえば、大麻やケシの見分け方など。

講座7 親子で 作ろう 遊ぼう
@いろいろなゲームでなかよしになろう。アイスブレーキング「こころであく手」

A親子で作ろう。(マンカラの道具や輪作り)
Bマンカラ大会、輪投げ大会
     ↓
親子対決マンカラゲームに夢中

「マンカラの遊び方」ここをクリック↓
マンカラの遊び方へのリンク

「輪投げビンゴの楽しみ方」ここをクリック↓
輪投げビンゴの遊び方へのリンク
*マンカラは子ども達にとって新鮮だったのか興味津々で、保護者の方にもとても好評でした。子ども達はすごく熱中していました。何回もやっているうちコツを覚えてきて戦略を立てるようにもなり、僕は何回も負けました。勝ったときの子どもの目は生き生きしていて、親に「勝ったよ」と自慢げに言っている姿がかわいらしかったです。(学生ボランティア)

講座8 出し合おう!我が家の子育ての秘訣
パネリストがそれぞれの子育てを紹介
「親の教育力アップ講座」
パネリスト我が家の子育てを紹介
コーディネーター:京都学園大学 川畑隆 助教授
@「7人の子育てと我が家のきまり」 南丹市 竹内晶さん
☆お手伝いなど我が家の決まりをつくる。親子のコミュニケーションをしっかりする。ほめる。
A「子育てサークル」亀岡市 吉田美紀さん
☆親子が集まれば会話も弾み、友達もでき、ストレス解消。サークルで地域のつながりづくりも。
B「プラス思考」亀岡市 小池環さん
☆軽度自閉症の「こだわり」行動を無理に直すのではなく待つこと。障害のある子もない子も、焦らずしっかり子どもと向き合うことが大事。
C「地域での子育て支援」南丹市 平野清久さん
☆たこ作りや紙飛行機など特技を持ち寄って父親ならではの「親子遊び」を開催。これをきっかけに親子のふれあいアップ。
Dコーディネーターから
☆子どもが自信や意欲を持つには「認められること」。そのためには「元気やな」「がんばってるな」と、地域のみんなが見守り励ますことすこと。「自己肯定感」を高めることが大事。
*パネラーの各分野にわたる体験談が聞けて参考になった。自閉症の子供を持つお母さんと取りまく仲間の支え(自分たちが見過ごしていることがあなたにはわかる!私たちの中心になって教えてよ。)、本当にその通り。偏見やわかってもらえないという葛藤も多いが、この息子の親で良かったと言い切られたことが立派だと思った。

その他会場では・・・      

「本の帯びをつくろう」入賞作品展示
「声に出して読もうin京都−南丹大会−」における
「本のおびをつくろう」入選作品の展示
「1000万冊読書キャンペーン」表彰校の取組展示
「1000万冊読書キャンペーン」表彰校の取組展示
青少年健全育成啓発パネル展示
青少年健全育成啓発パネル展
(「全国青少年健全育成強調月間」に係る取組)
子どもの体験活動に係る実践パネル展示
子どもの体験活動に係る実践事例パネル展示

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