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 2016年08月09日
 

今年度の夏季サイエンスプログラム社会実習は、学校の近隣をフィールドワークし、地域の魅力や見どころをWikipediaを使って世界に発信する「ウィキペディア・タウン」という内容の実習を実施しました。

今回は、先日7月9日(土)に国立国会図書館関西館にて行われた事前実習をふまえた、本実習です。

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7月28日(木)朝8時半。強い日差しが照りつける中、いよいよフィールドワークのスタートです。南陽高校から国立国会図書館までの道のりを、「乾谷コース」、「柘榴コース」の2グループに分かれて調査します。NPO法人「精華町ふるさと案内人の会」の皆さま、国立国会図書館の文献提供課の方々にも同行していただき、大勢でにぎやかに出発しました。

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乾谷コースのメンバーは、山田川沿いの大阪から伊賀に抜ける旧街道を歩き、乾谷集落へと進みました。

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かの徳川家康が通ったといわれる、大阪街道。南陽高校のすぐそばは、近世の幹線道路となっていたのですね。

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旧山田荘小学校跡地。明治からの長い歴史をもつ南陽近隣の小学校は、1986年までこの地にありました。

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弘法大師にまつわるといわれる、大師堂。中に小さな像があり、皆で覗いています。

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ニュータウンの町並みとは全く異なる雰囲気の、ゆったりとした時間の流れる乾谷集落をウォーキングし、国会図書館に到着しました。

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柘榴コースのメンバーは、山田川上流側沿いから、柘榴集落を抜けて光台へ向かうルートを歩きました。

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南陽高校周辺には、かつて平城京に瓦を供給していた「瓦窯」が多くありました。今は何も残っていませんが、このあたりは古代も現代も最先端の技術研究が行われている地なのです。

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「柘榴」の名前の由来となった石がある日出神社。この神社や石にはさまざまな伝説があって...?

(内容はウィキペディア柘榴のページで!)

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柘榴の集会所では、自治会長さんから集落の現状についてのお話を伺うことができました。

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山中にひっそりと存在する、「西国三十三所石仏」。精華町にいながら西国三十三所めぐりができてしまう!?

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里山の美しい棚田の風景を見たあと、山を抜けるとぱっと目の前に広がるのは光台の新興住宅地。

「現実に帰ってきた~」と言いながら、国会図書館へと向かいました。

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昼食は国会図書館4階のカフェテリアを利用させていただき、午後からはいよいよ、ウィキペディアで地域の情報を発信へ!

まずは前回のおさらいを、事前実習に続いて青木和人先生から講義いただきました。

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編集作業開始。

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最初は午前中のフィールドワークの疲れが見える場面もありましたが、次第に生徒たちの活動が熱を帯びていきます。

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各班のなかで上手く役割分担・連携を取りながら進めていくことができました。
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中には、調査によって得た情報を裏付ける資料を、膨大な巻数の中から発見し、歓声があがるシーンも。

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途中、国会図書館文献提供課の職員さまが生徒の希望に応えてくださり、書庫に資料を探しに行く体験をさせていただきました。

「図書館戦争の世界だ!」と目を輝かせて書庫で本を探す生徒たちの姿。

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文献研究の入口に立ってみて欲しいという今回の企画に対して、生徒たち自らが積極的に行動を起こした場面となり、職員の方は大変感激しておられました。

編集作業はラストスパートへ。

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実習の終了時間が迫る中、驚異的な集中力を見せた生徒たちは、無事、すべての班がWikipediaへのアップロード作業を終えることができました。

自分たちの記事がネット上にアップロードされると、自然と拍手が沸き起こりました。

最後に、各班の成果と、自分たちが編集時に頑張った点を発表し、実習を終えました。

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生徒たちが立ち上げ、編集を行ったWikipediaのページは下記から。

乾谷

柘榴(精華町)

今後、多くのウィキペディアンの方々がさらに加筆を加えていってくださり、より充実したページとなることを願ってやみません。

以下、生徒からの感想の抜粋です。

◆簡単に編集・アップロードができる分、文献で裏付けを取らないといけないという点で、情報の責任を感じました。

◆ウィキペディアが個人で編集できるサイトであったことに驚いたし、自分たちが編集した後にすぐに別の人が編集作業を行っていて、世界の人々から見られていることが実感できたのでとても達成感があって良かった。

◆情報の正確さを証明するために、どれだけの時間と労力が使われているのかが分かった。自分たちが使っている教科書や歴史の本は、自分たちが読むまでにたくさんの人が関わって作られているとわかった。

◆昔の歴史が感じられ、徳川家康がこのあたりに関係していることを知ったときは驚きと感動を感じることができました。また、それをウィキペディアに載せるときは、裏を取った情報しか用いることができないので、資料を探したりするのがとても大変でしたが、見つかったときはとてもうれしくて、楽しい実習になりました。

◆世間には、まだまだすごいのに知られていない場所がたくさんあるんだと思いました。本やインターネットに載っていなかったり、あまり有名でないところに関してはまだまだ情報不足なんだろうなと思います。だからこそ、その地域の人や詳しい人が発信していかなければならないのかもしれないと思います。

◆この実習で自分たちで正確かつ客観的な情報を発信することの大切さや重みを感じ取ることができました。このことをポスター発表に出して"伝えて"いきたいです。

今回の実習は、地域の多くの方々のご協力と連携があって成立したものでした。

本当にありがとうございました。

今後も、地域のさまざまな団体さまと、高校生が一緒になり、新しい活動を生み出していく取り組みに、積極的に挑戦していければと思います。

次は10月・12月に今回学んだことをポスターの形で発表します。生徒のポスターの出来上がりに、是非、ご期待ください。