ご挨拶

   

 

 ここ京都府長岡京市にも、再び春が巡ってきました。

 昭和42年にこの地に開校した京都府立向日が丘支援学校は、令和3年度、開校55年目を迎えます。

 肢体不自由のある児童生徒の教育を担う学校として、地域や保護者の方々の大きな期待を受けて生まれた本校は、その後、何度かの校区変更を重ね、現在は、乙訓地域の知的障害、肢体不自由のある児童生徒の教育を担う学校となりました。そして、この間の卒業生は、1000名を遙かに超えています。開校の頃の卒業生の方であれば、70歳を越えておられる方もおられるかもしれません。卒業後の進路は様々であっても、「みなさん、元気に幸せな人生を送っておられるだろうか」と、そんなことをよく考えます。

 

 昨年度は、全世界を新型コロナ感染症という予想もしなかった事態が覆い尽くし、人間の営みを大きく変容させました。本校も例外ではなく、臨時休業からの再開後も、何よりも児童生徒の命と健康を守るための感染症対策を徹底しながら、許される教育活動を模索してきました。そんな中、6月に30年以上前のある卒業生の保護者の方から「学校が困っておられるのでは」と、たくさんの手作りマスクの御寄付をいただきました。御礼のお電話の中で、「息子は、学校でつけていただいた力を使って、今、元気に暮らしています。」と話していただきました。辛いことも多かった年でしたが、心からありがたく思うとともに、50年以上この地に学校があることの意味と責任の大きさを強く感じました。

 

 新しい学習指導要領が今年度からは中学部で本格実施となります。

 

 「学校で学んだことが、子どもたちの『生きる力』となって、明日に、そしてその先の人生につながって欲しい。これからの社会がそんなに変化しても、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現して欲しい。そして、明るい未来を、ともに創っていきたい。」

 

 これは文部科学省が、新しい学習指導要領に込めた「願い」です。そして、勿論、このことは、特別支援学校で学ぶ全ての子どもたちにも当てはまります。

 

 本校で学ぶ多様な子どもたちが、一人一人の幸せを実現する「生きる力」を、授業をとおして身につけること、そしてその先にある全ての人が幸せに暮らすことができる共生社会の形成を目指して、京都府立向日が丘支援学校は、この地域とともに、また新しい一歩を踏み出します。

 

令和3年4月1日

京都府立向日が丘支援学校 校長 平岡 克也



 

新年度をむかえるにあたって

新年度をむかえるにあたって 
 
    「ここに向日が丘があって良かった」

                            と言ってもらえる学校を目指して
 

 令和2年度の始まりは、新型コロナウイルスによる感染拡大の防止のため、いつもとは少し異なるものになってしまいました。しかし、新しい春の到来は、いつも未来への期待に満ちあふれています。

 

 京都府立向日が丘支援学校は、ここ長岡京市に誕生してから、54回目の春を迎えることになりました。

 

 昨年度は、「地域社会との連携協働の下で創造する『喜びをともにする授業』~多様性は可能性~」をテーマに、文部科学省研究指定に全校で取り組みました。新しい学習指導要領の趣旨である「社会に開かれた教育課程」の実現を目指して、教育の目指すところを地域社会の方々、保護者の方々と共有しながら授業改善を繰り返すことをとおして、多様な児童生徒が、着実に成長してくれていることを実感することができました。

そして、児童生徒と一緒に活動していただいた地域の方から「子どもたちと活動することが自分にとっての『喜び』でもある。」との言葉をいただいたことは、本校にとって大きな勇気となりました。

 

私たちが生きているこの社会は、多様性に満ちています。

 

そこには、障害があるとされている本校で学ぶ児童生徒など、社会的な弱者と言われる人もたくさん含まれています。

私たちが昨年度、多くの人たちと共有した「ともに活動する喜び」は、人と人が社会の中で一つの目的をもってつながるときに、この社会を全ての人にとって、より素晴らしいものへと変えていくことができる、そして誰もが社会貢献ができる、そんな可能性を強く感じさせてくれました。

 

新聞報道等で御承知いただいておりますように、昨年度末には京都府が本校の「改築基本構想」をとりまとめ公表しました。そこには、福祉とつながりながら共生社会の中核地ともなる新しい向日が丘支援学校の姿が描かれています。

私たちは、その近未来の姿を意識し、今年度から本格実施となる新学習指導要領に示される教育を具体化することをとおして、多様で可能性に満ちた子どもたちの成長を地域社会にもっともっと届けていきたいと思います。

そして、子どもたちに、保護者の方々に、そして地域社会の方々に、「向日が丘支援学校があって良かった」と言ってもらえる、そんな学校を目指します。

                             
令和2年4月1日
                
京都府立向日が丘支援学校 校長 平岡 克也




 

平成31年度校長挨拶

平成31年度校長挨拶

平成31年度校長挨拶.pdf

「誰かのためになることをしよう」

 

 平成31年度(2019年度)の始まりにあたり、御挨拶を申し上げます。

 保護者の皆様、地域社会の皆様には、いつも特別支援教育並びに本校教育への多くの御理解・御支援をいただいておりますこと、心から御礼を申し上げます。ありがとうございます。

 

本校は、昭和42年、京都府で最初の肢体不自由養護学校として、ここ西山の麓の自然豊かな地に開校しました。障害のある子どもたちの教育がまだまだ手探りであったこの時代、本校はまさに「夢と希望の学校」でありました。その後、府立特別支援学校の再編整備に併せて、何度となく校区を変更し、現在は、乙訓地域の2市1町の知的障害・肢体不自由のある児童生徒を対象とした特別支援学校となりました。

 

そして、この間、障害のある子どもたちを巡る情勢は、大きく変化し、今は障害の有無等に関係なく全ての人が自分らしく活躍する「共生社会」を目指す時代となりました。

時代の変化、社会の変化とともに求められる教育も変化していきます。

それは、特別支援教育もまた同じです。教育として普遍的に大切にしたいことは堅持しつつ、社会の変化に対応できる資質や能力を子どもたちに育まなければいけません。

 

そのために本校では、昨年度から、文部科学省「特別支援教育に関する実践研究充実事業(新学習指導要領に向けた実践研究)」の研究指定を受け、新しい学習指導要領の理念である「社会に開かれた教育課程」を具体化する授業の在り方について全校で一生懸命に研究を進めています。

 

この研究をとおして、私たちが証明したいのは、障害の種類や程度等とは一切関係なく、本校で学ぶ全ての子どもたちに自分らしい社会貢献の可能性があること、そして、自分の役割を得て、挑戦している姿を地域社会の方々と共有することをとおして、「誰もが自分らしく活躍できる共生社会」が地域社会に広がっていくのではないかということです。

 

私は、子どもたちによく目標にして欲しいこととして「誰かのためになることをしよう」と話しかけます。本校で学ぶ全ての子どもが、そして誰もが「誰かのためになる何かができる」と私は信じていますし、その可能性見つけて育み、その姿を一人でも多くの人と共有することこそ、今、特別支援学校に求められていることであると考えています。

 

この研究の報告会を秋に行う予定をしております。

どうぞ御期待ください。
                                                                           
京都府立向日が丘支援学校 校長 平岡 克也






 

平成30年度校長挨拶

平成30年度校長

 

平成29年度 校長挨拶


校長挨拶