7月10日~12日に、サイエンス・イングリッシュ・キャンプを実施しました。対象は自然科学科1年生80名です。サイエンス・イングリッシュ・キャンプは理科の実験内容を英語で口頭発表することで、理科・英語・情報を融合して学ぶ取組です。7月10日は桃山高校で基本的な理科の実験を行い、口頭発表用のスライドを作成しました。7月11~12日はホテル ルビノ京都堀川で1泊2日の英語プレゼンテーション研修を行いました。英会話スクールのベルリッツ・ジャパンからネイティブの講師に来ていただき、英語プレゼンテーションの指導を受けました。12日には大勢の保護者の方を迎え、プレゼンテーションコンテストを実施しました。生徒は一生懸命に英語口頭発表を行い、講師からの英語による質問に対しても立派に回答することができました。生徒にとって達成感と充実感を感じられるとても素晴らしい発表会になったと思います。自分たちで考えた内容を英語で発表するという体験を通じて、これからもグローバルに活躍するための資質・能力を高めてもらいたいと思います。
英語プレゼンテーションコンテスト結果
第1位 Photosynthesis A(中学生対象の第1回学校説明会で披露します!)
第2位 Temperature A
第3位 Temperature B
7月10、11日の2日間、ルビノ京都堀川においてGPキャンプを実施しました。
GPキャンプでは、生徒12~13名が1グループとなり、インド、エジプト、トルコなど世界の国々の観光大使団になりきって、各国の地理や歴史、文化を紹介し、旅行者を招致するプレゼンテーションコンテストを実施しています。この行事では、日米英語学院から外国人講師の方々をお招きし、発音指導やイントネーションなどスピーキングの指導の他、プレゼンテーションにおける注意点をオールイングリッシュで指導していただける点が魅力です。
本校AETのクラミラ先生からのプレゼンテーション講座や、各講師の方々との全300分の練習ののち、全生徒が各40秒程度の原稿を暗記し、GS Basicの授業で作成したスライドに合わせて発表しました。広い会場で、100人の聴衆を前に1人で英語を話すという体験は、初めての生徒が多かったと思いますが、すべてのグループが非常にレベルの高いプレゼンテーションを披露しました。また、お互いのプレゼンテーションから学ぶ姿勢も素晴らしかったです。
11月の伏見稲荷大社での外国人インタビュー、そして3学期の英語プレゼンでも、GPコース全生徒が、自分たちのために主体的に取り組み、また一歩成長する姿を期待しています。
以下、参加者の感想より
「参加する前は英語を覚えたらいい、くらいに思っていたけれど、練習したり、他のチームの発表を聞く中で、相手に伝えようとすることの大切さを感じました。それは、私に欠けていたことであり、私に必要なことでもあると気づきました。また、皆で協力して良いプレゼンテーションにしようとすることの大切さ、楽しさも知りました。これから、このGPキャンプを生かし、つなげていきたいです。」
写真:①GPコース全員集合写真 ②各グループ練習の様子 ③④⑤発表時の様子(聴く姿勢も真剣)
⑥夕食時、発表順番決定のじゃんけん ⑦夜のクラスレクリエーション ⑧優勝チーム表彰
7月10日、11日に、1泊2日のSSキャンプを実施しました。参加者は1年生SSコース171名です。SSコースは理系への進学を目指している生徒が多いため、科学分野への興味関心を引き出すことを目的にした研修を実施しました。現在(高校生)、5年後(大学生)、10年後(社会人)と段階を見据えて興味関心を引き出すために、科学館・大学・企業を訪問するプログラム内容としました。
初日は名古屋大学の訪問と日本製鉄(株)名古屋製鉄所の工場見学を実施しました。名古屋大学の訪問では初めて大学を訪れる生徒も多く、広大なキャンパスを隅々まで楽しそうに探索していました。日本製鉄(株)名古屋製鉄所の工場見学では、日本を代表する企業のモノづくり工場の見学と、そこで働く方に丁寧な説明をしていただきました。巨大な製造機から工学的な側面、鉄をつくる際の仕組みから化学的な側面、植樹等の環境的な側面など、生徒達にとって将来を考える刺激がたくさんありました。
二日目は名古屋市科学館を訪問しました。科学館では世界最大のプラネタリウムや各種の実験装置の展示を興味深く楽しんでいました。
SSキャンプ全体を通して、生徒達の科学に対する興味関心が高まったことは間違いなく、今後の進路実現に貢献すると考えています。
6月16日(日)に京都大学において令和元年度第1回京都サイエンスフェスタが開催されました。京都サイエンスフェスタとは、スーパーサイエンスネットワーク京都校の府立高校9校の生徒たちが、これまで取り組んできた研究の成果を披露する発表会です。桃山高校はグローバルサイエンス部が4題の研究発表を行い、2つの発表で奨励賞を受賞することができました。奨励賞の受賞は今年で6年連続であり、全体で3つの発表にしか与えられない奨励賞を2つも受賞できたことは生徒たちにとって大きな励みになりました。
また、今年も自然科学科1年生の全員がフェスタを見学しました。生徒は積極的に質疑応答を行い、発表を大いに盛り上げてくれました。研究やサイエンスに対して興味・関心が高まり、とても充実したフェスタになりました。
グローバルサイエンス部 発表タイトル
地学分野「雲の天気予報 ~暴れ巻雲とは~」 奨励賞受賞
物理分野「活断層周辺での放射線量について」 奨励賞受賞
化学分野「鉛蓄電池再考」
生物分野「プラナリアの多眼形成について」
5月27日(月)に普通科2年文系の6,7組、5月28日(火)に普通科2年理系の1,2組、5月31日(金)に普通科2年理系の3,4,5組を対象に、普通科GS課題研究の1stステージ発表会を視聴覚室で実施しました。
普通科GS課題研究の1stステージは全員同一テーマでミニ課題研究に取り組み、研究の進め方を学びます。本年度も昨年度と同様にペーパードロップを実施しました。ペーパードロップとは、画用紙を2mの高さからなるべくゆっくりと正確に落とす方法を研究するというものです。これは災害のときに物資を目標地点にゆっくり正確に落とすということをイメージした研究です。生徒はとてもユニークな発想で、試行錯誤しながら、結果を科学的にまとめました。
発表会はポスターセッション形式で実施し、あちこちで発表に対する拍手がおこるなど大いに盛り上がりました。生徒達は他の班の自分達にない発想を知ることで、大いに学び、成長したことと思います。
1stステージ終了後は、いよいよ希望のテーマで研究に取り組む2ndステージに入ります。約半年間の探究活動後、成果発表会を行う予定です。普通科GS課題研究のテーマは理数系分野だけでなく、語学,社会科学,芸術,スポーツ科学など様々な分野を対象にしています。どんな研究成果が得られるか楽しみです。
自然科学科の1年生を対象に、1泊2日(4月23~24日)のスーパー・サイエンス・キャンプを実施しました。
入学間もないため緊張気味であった生徒達も今回の宿泊研修を通して一気に親睦を深めることができました。
1日目の午前は「兵庫県立人と自然の博物館」を訪れ、河川環境についての講義を受けた後、館内見学を行いました。また、午後から「西はりま天文台」を訪れ、星に関する講義を受けた後、世界最大の公開望遠鏡「なゆた」を見学しました。残念ながら天候に恵まれず、星を観察することはできませんでしたが、巨大な望遠鏡を動かしながらの詳細な説明や3Dプロジェクターによる宇宙の解説など、とても思い出に残る体験となりました。2日目は「公益財団法人高輝度光科学研究センター」を訪問し、日本が世界に誇る大型放射光施設であるSPring-8とSACLAを見学しました。解説して頂いた内容はやや難しかったですが、3年生の高校理科で習う内容であり、良い先取り学習になったと思います。また、研究員の方が研究施設に勤めるまでの経歴を紹介していただき、キャリア学習の面でも大変参考になりました。
本キャンプで自然科学(サイエンス)を俯瞰的かつ融合的に捉えるための態度や姿勢を学ぶことができ、大変意義深い取組となりました。
2月5日(火)に「伏見の水」の取り組みを実施しました。
桃山高校SSHでは「水と環境」を1つのテーマとしてきました。この企画では、その一環として、伏見の水をテーマにしました。伏見の水は特に酒造りに欠かせないものです。そこで、伏見の水の特徴と良さ、伏見の酒造りの方法や清酒の特質について学習しました。昨年までは希望者のみの取り組みでしたが、今年度は授業での取り組みとしました。
対 象 2年普通科理系 生物選択生徒 (X3講座32名,Y3講座33名 計65名)
場 所 桃山高校生物講義室
日 時 2月5日(火) X3講座 5限 (13:30~14:20) Y3講座 3限 (10:30~11:20)
講 師 キンシ正宗製造部長 田 中 明 先生
まずは、講師の先生の講演で「京の水と酒の文化」というテーマで京都のわき水についてのお話とそれを用いた酒造りのお話をしていただきました。お話の中で、麹や麦芽の試食をしたり、酒米と普通米を水に入れて、吸水の様子を見比べたりしました。
講演の後、きき水をしました。きき水では、伏見のわき水と超硬水(市販のもの)、市販されている軟水の飲み比べをしました。水の味の違いに生徒は驚いていました。